豪ドル円は下降基調の中で反発、戻りの持続力を試す
中東の原油供給不安を背景に、インフレ再燃と金融引き締め長期化への警戒が強まり、ドル高とゴールドの反落が進んだ。米株は高安まちまちで、全面的なリスク回避には至っていない。供給不安が一時的な価格上昇にとどまるか、高金利の長期化につながるかが焦点である。
本日のテクニカル分析銘柄である豪ドル/円(AUD/JPY)は、10月初旬の108円台から110円台半ばへ反発している。豪日金利差が豪ドルを支える半面、地政学リスクへの警戒が上値を抑える要因となる。今回は、下降基調の中で進む反発に注目し、上昇への転換につながる動きなのか、それとも一時的な戻りにとどまるのかを確認する。
本日は豪州準備銀行の9月金融政策会合議事要旨と、9月の企業景況感指数が公表される。議事要旨では追加利上げに関する議論やインフレへの警戒姿勢を確認し、豪州金利と豪ドルの反応に注目したい。また、米中古住宅販売では、販売件数や在庫、価格の動向から、高い住宅ローン金利の下で需要がどこまで維持されているかを確認する。原油相場については、中東の供給不安と需要見通しの双方に注目したい。
昨日の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- USD/CHF(米ドル/スイスフラン) ↑0.91倍
- AUD/USD(豪ドル/米ドル) ↓0.61倍
- NAS100(NASDAQ100) ↓0.52倍
マーケットハイライト
- 中東情勢は緊迫が継続、サウジ空港やタンカーへの攻撃を受け原油供給への警戒が強まる
- OPECは2026年の石油需要増加見通しを日量40万バレルへ下方修正、2027年は需要回復を想定
- 原油は続伸、OPECの需要見通し下方修正も中東の供給不安が優勢となりブレント原油は一時110ドル台
- 米株主要指数は高安まちまち、ダウ平均は上昇もナスダックは半導体関連株の売りで下落
- DXY(米ドル指数)は上昇、中東情勢への警戒と米金融引き締め観測を背景に102.6付近と約18カ月ぶり高値圏
- ドル円は続伸、中東情勢を巡るドル需要が支えとなる一方で日本の金融政策正常化への思惑も残る
- ユーロドルは続落、中東情勢に伴うドル選好とフランス財政への懸念が重なり1.115ドル付近へ下落
- ポンドドルは反落、ドルの全面的な底堅さと米インフレ指標の発表を控えた慎重姿勢が重荷
- 豪ドル円(AUD/JPY)は反落、鉄鉱石価格弱含みと地政学リスク警戒が豪ドル圧迫
- ゴールド(XAU/USD)は反落、ドル高と原油高によるインフレ・金利高止まりへの警戒が重荷
- ビットコイン(BTC/USD)は反落、米ドル高と地政学リスクへの警戒が併存するなか戻りの持続力が限定的
豪ドル/円(AUD/JPY)テクニカル分析
豪ドル円(AUD/JPY)の日足は、8月下旬に115円付近で上値を抑えられ、下落に転じた。9月中旬には112円台後半まで反発したものの上値を伸ばせず、10月初旬には108円台まで下落した。直近は110円台半ばへ持ち直しているが、戻り高値を切り下げる傾向は変わらず、下降基調の中で反発の持続力を試している。
価格は下向きのLinReg20(20日線形回帰線)を上回り、KAMA(カウフマン適応移動平均線)付近まで回復している。ただし、LinReg20の傾きは下向きのままで、短期的な反発が上昇基調へ転じたとは判断できない。また、SMA200(200日単純移動平均線)は上向きを維持するものの、価格はその下側にあり、長期平均の上昇と足元の弱さが併存している。
QuadReg200(200日2次回帰線)とQuadReg50(50日2次回帰線)は、ともに最新端点が下向きで、曲率も負である。価格は両回帰線を上回るものの、回帰線自体の下向きの形状は変わらず、反発と基調の違いが明確である。ADX(平均方向性指数)は約19.5とトレンドの強まりを示していない。価格構造は下向きであるものの、下落の勢いが増しているとも読み取りにくい。

今後は110.86円が最初の上値抵抗となり、111.47円を回復すれば反発継続の可能性が高まる。ただし、上昇転換の判断には戻り高値の更新と安値の切り上げに加え、LinReg20の上向き転換やSMA200の回復が必要である。反対に、109.77円を割り込めば反発失速が意識され、109.38円を下回る場合は下降基調の継続を警戒したい。豪ドル安と円高が同時に進む場合は、下落圧力が強まる可能性がある。
本日の主な経済指標とイベント(10月13日)
- 8:50(日本時間)、日本・国内企業物価指数(9月
- 9:30(日本時間)、オーストラリア・RBA金融政策委員会議事要旨(9月)
- 9:30(日本時間)、オーストラリア・NAB企業景況感指数(9月)
- 15:00(日本時間)、ドイツ・消費者物価指数(9月CPI 改定)
- 23:00(日本時間)、米国・中古住宅販売件数(9月)
- OPEC・月次石油市場報告
- DC Fintech Week 2026(~10/16)
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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