ビットコインは戻り売りで反落、調整継続に警戒
米メタの決算を契機に、AI関連投資の収益性と巨額の設備投資負担への警戒が再燃した。売上高は予想を上回ったものの、メタ株は大幅下落し、ナスダックを中心に米ハイテク株が売られた。サウジアラビアへの追加攻撃に伴う原油供給不安も重なり、リスク回避の動きが広がった。
本日のテクニカル分析銘柄であるビットコイン(BTC/USD)は、米ハイテク株安とリスク回避の広がりを背景に84,000ドル台後半から81,000ドル台へ急反落した。一方、米国の現物ETFには資金流入が続いており、短期的な売り圧力が意識されるなかでも、一定の買い需要が確認できる。株式市場との連動を踏まえつつ、戻り高値の切り下げが示す上値の重さと、反発回復の条件を整理する。
本日は、日本の全国消費者物価指数に加え、欧米の製造業・サービス業購買担当者景気指数が発表される。日本の物価動向と欧米の景況感を確認し、各国の金融政策見通しに対する市場の評価を見極めたい。特に、米国の指標発表後は、米長期金利とドル、株式市場の反応を通じてリスク選好の変化を確認する。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- USD/JPY(米ドル/円) ↓ 2.04倍
- EUR/JPY(ユーロ/円) ↓ 2.02倍
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↓ 1.96倍
マーケットハイライト
- サウジアラビアで空港などへの追加攻撃発生、米国がサウジ駐在の一部職員と家族に退避命令
- 米メタ株は大幅下落、売上高は予想超過も巨額のAI投資負担と資金調達への懸念が投資家心理を圧迫
- フランス10年国債利回りが一時5.142%へ上昇、仏独金利差は177.7bpに拡大し財政信用リスクへの警戒が続く
- 米新規失業保険申請件数は19.4万件と予想を下回り、1960年代以降の低水準圏で労働市場の底堅さ確認
- 米株主要指数は高安まちまち、AI投資不安と中東リスクを背景にナスダック主導の売り
- ユーロ圏10月消費者信頼感は-17.9へ悪化、予想の-17.0を下回りエネルギー高による家計の先行き不安が強まる
- JPN225(日経225連動CFD)は続落、米株安と円買いを背景に日本株のリスク回避売りが継続
- ドル円は156円台まで下落、世界的なリスク回避の広がりを背景に円買いが優勢
- ユーロドルは続落、仏財政不安が重なるなかユーロ圏消費者信頼感も予想以上に悪化
- ゴールド(XAU/USD)は大幅に反落、中東情勢の緊迫化が下支えとなる一方でエネルギー高に伴うインフレ警戒が上値を抑える形となった
- WTI原油は反発、サウジアラビアの施設攻撃を背景に中東供給リスクが意識され買いが優勢
- ビットコイン(BTC/USD)は大幅に反落、米現物ETFへの資金流入が続く一方で米株安とリスク回避が重荷
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコイン(BTC/USD)の日足は、9月中旬に76,000ドル付近で下げ止まり、9月下旬には87,000ドル近辺まで急伸した。その後は戻り高値を切り下げ、10月中旬には一時80,000ドルを割り込んだ。昨日は84,000ドル台後半まで反発したものの、81,000ドル台へ急反落している。10月中旬の安値圏を下値支持として再び試す局面であり、短期の反発は失速している。
価格は下向きのLinReg20(20日線形回帰線)と、ほぼ横ばいのKAMA(カウフマン適応移動平均線)を下回る。上向きのQuadReg365(365日二次回帰線)付近でも上値を抑えられ、QuadReg50(50日二次回帰線)の端点も下向きである。期間の異なる回帰線が反発を抑える配置となり、下降調整の継続を示唆する。一方、SMA200(200日単純移動平均線)は価格を大きく下回りながら上昇を続けており、長期の上昇基調は維持されている。
上値では、直近の戻り高値に当たる84,850ドル付近が焦点となる。同水準を回復し、LinReg20も上向きに転じれば、85,940ドルへの再接近が視野に入る。反対に80,000ドルを割り込めば、短期反発の失速が一段と鮮明になり、78,125ドル付近が次の下値支持候補となる。

米ナスダック100指数との直近50本の日足による相関は、価格水準が約0.81、日次収益率が約0.66と、ともにプラスである。株式市場との連動がみられる中、注目したいのは米株反発時の戻り方である。米株が持ち直してもビットコインが84,850ドル付近で再び抑えられれば、株高の支援を受けても戻り高値を切り上げられない、回復力の弱さが表れる。
本日の主な経済指標とイベント(10月23日)
- 8:01(日本時間)、英国・GfK消費者信頼感指数(10月)
- 8:30(日本時間)、日本・全国消費者物価指数(9月)
- 15:00(日本時間)、英国・小売売上高指数(9月)
- 16:15(日本時間)、フランス・製造業/サービス業/総合業PMI(10月 速報値)
- 16:30(日本時間)、ドイツ・製造業/サービス業/総合PMI(10月 速報値)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・製造業/サービス業/総合PMI(10月 速報値)
- 17:30(日本時間)、英国・製造業/サービス業/総合PMI(10月 速報値)
- 21:30(日本時間)、カナダ・小売売上高(8月)
- 22:45(日本時間)、米国・製造業/サービス業/総合PMI(10月 速報値)
- 23:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者信頼感指数(10月 確報値)
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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