ドル円は方向感を探る、159円付近の抵抗と157円の支えに注目
中東情勢の緊迫化と米メキシコ湾の生産停止による供給不安から、原油が上昇した。原油高がインフレ再燃や米金融引き締めの長期化への警戒を招き、株式市場の重荷となった。トランプ米大統領が対イラン攻撃を見送る考えを示すと、原油の上昇幅は一時縮小した。ただし、供給不安がどこまで続くかは見極めが必要である。
本日のテクニカル分析銘柄である米ドル円(USD/JPY)の日足は、9月上旬の反発局面にあるが、直近は反落している。SMA200を下回り、QuadReg200の端点も下向きのため、方向感が定まらない。米金利の高止まりが下値を支える一方、日米当局による円の過小評価指摘が上値を抑えている。直近の反落が一時的な押し目にとどまるのか、反発の勢いが弱まりつつあるのかを確認したい。
本日の米ミシガン大学消費者信頼感指数では、消費者心理とインフレ期待に注目する。消費者の景気や家計に対する見方が良好で、インフレ期待も上昇すれば、金融引き締めの長期化への警戒が強まる可能性がある。反対に、消費者の見方が悪化すれば、今後の消費や景気への懸念も意識されるため、米国債利回りとドル円の反応を併せて確認する。カナダ雇用統計では、雇用増減と失業率から労働市場の強弱を捉え、カナダドルへの影響を見極める。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- JPN225(日経225連動CFD) ↓ 0.90倍
- NAS100(NASDAQ100) ↓ 0.89倍
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↓ 0.71倍
マーケットハイライト
- カタール北方海域でタンカーが攻撃を受け人的被害、中東の海上輸送を巡る供給不安が再燃
- トランプ米大統領が中間選挙前の対イラン攻撃見送りを表明、原油価格は一時上昇幅を縮小
- 米新規失業保険申請19.7万件、予想20.0万件を下回り労働市場の堅調さを示唆
- 英10年債利回りは5.5%台と19年ぶり高水準、Bailey総裁がインフレ目標回帰を強調しポンド買いを誘う
- 米株主要指数は高安まちまち、堅調な雇用指標と地政学リスクの綱引きの中で方向感を探る展開が続く
- JPN225(日経225連動CFD)は続落、原油高に伴うインフレ懸念が重荷となり上値の重い展開
- DXY(米ドル指数)は小幅反落、欧州国債利回りの上昇一服とユーロの買い戻しがドル高を抑制
- ドル円は反落、米金利高止まりが下支えするも日米当局の円過小評価指摘が上値を抑制
- ユーロドルは反発、欧州国債利回りの高値からの低下とドルの上昇一服を背景に安値圏から持ち直し
- ゴールド(XAU/USD)は反発、中東の地政学リスクとインフレ懸念が意識され買い戻し優勢
- ブレント原油は上昇、中東のタンカー攻撃と米メキシコ湾の生産停止が供給不安を強める
- ビットコイン(BTC/USD)は続落、米政府関連ウォレットからの大規模なBTC移動・売り圧力懸念報道を受けて投資家心理が悪化
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円(USD/JPY)の日足は、9月上旬の153円台から反発したが、9月後半の159円付近で上値を抑えられ、押し戻されている。直近は、安値からの回復は続くものの、上値の重さも残り、日足全体では方向感が定まらない状態である。
価格は上向きのKAMA(カウフマン適応移動平均線)を上回る一方、SMA200(200日単純移動平均線)と、上向きのLinReg20(20日線形回帰線)を下回る。反発の支えは残るが、LinReg20が示す上昇ペースに価格が追いついていない。
QuadReg(2次回帰線)は、200日の端点が下向き、50日の端点が上向きである。価格は両線を上回るものの、長い期間に残る下向きの形状と、短い期間の反発が重なっている。ADX(平均方向性指数)は確定足で約23だが、チャートでは9月後半の高水準から低下しており、反発方向への強まりは限定的である。

上方向では、SMA200とLinReg20の回復を経て、159.400円を上抜け、維持できるかが重要である。QuadReg200の端点も上向けば、反発がより長い期間へ広がる裏付けとなる。反対に、KAMAと157円を下回れば、反発の支えが弱まる。QuadReg50の端点も下向きへ変わる場合は、156.25円で下げ止まるかが次の確認点である。
本日の主な経済指標とイベント(10月9日)
- 21:30(日本時間)、カナダ・新規雇用者数/失業率(9月)
- 23:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者信頼感指数(10月 速報)
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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