ユーロ円、長期高値圏での上値突破が焦点
中東情勢の不安定化とインフレ懸念が意識され、資源・安全資産への資金流入が続きやすい環境にある。米コアPCEは+3.0%で高止まりが続き、利下げ期待の後退がドルと金利を支えている。株式市場は成長鈍化懸念と金利高の綱引きとなっており、インフレ再評価が進む局面ではリスク資産への調整圧力が波及しやすい状況にある。
ユーロ円は中期・短期ともに上昇回帰が維持され、短期傾きの加速が再び確認される局面にある。186.87は約30年ぶりの高値圏として強く意識され、この水準を上抜けるかがトレンド拡張の分岐点となる。維持できる局面では上方向の値幅が出やすい一方、失速時は高値圏ゆえの反動も出やすい。
本日は米3月コアCPIが主要な価格トリガーとなり、インフレ加速が確認されれば金利上昇とドル買いが強まりやすい。加えて中国CPIや独CPI改定値も控え、グローバルで物価認識の修正が同時進行する可能性がある。結果次第ではクロスアセットでボラティリティ拡大局面に入りやすい。
前日価格変動TOP3
- XTI/USD(WTI原油/米ドル) +2.29%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +1.44%
- NZD/JPY(NZドル/円) +0.98%
マーケットハイライト
- イスラエル・レバノン交渉表明も停戦脆弱で中東情勢不安は継続
- 米2月コアPCE+3.0%高止まり、インフレ持続性への警戒が継続
- 米ダウは小幅続伸、米Q4GDP+0.5%に下方修正で成長鈍化懸念が重石に
- 日経225は反落、前日高値更新の反動で利益確定売り優勢の展開
- ドル円反発、米金利高と日米金利差の再拡大を背景に159円台まで買い戻し優勢
- ユーロドル続伸、米利下げ期待後退も欧州景気の底打ち期待が下値を支える
- ユーロ円は上昇、ドル円の連れ高に加え欧州金利の先高観が追い風
- 豪ドルは続伸、リスク選好改善と資源価格高止まりを背景に買い優勢
- ゴールドは続伸、地政学リスクとインフレヘッジ目的の実需買いが継続
- WTI原油は反発、中東停戦の履行不安とホルムズ封鎖懸念で上昇
- ビットコイン続伸、リスク選好とETF資金流入期待で7万ドル台維持
ユーロ/円(EUR/JPY)テクニカル分析
ユーロ円(EUR/JPY)の日足は、中期・短期いずれのLinRegも上向きを維持しており、上昇構造そのものは引き続き安定しているとみられる。とりわけ短期LinRegの傾きが中期を明確に上回る状況にあり、足元では構造内での推進力が再び強まりつつある段階と整理できる。
現在の価格が迫っている186.87は、1992年以来およそ30年ぶりの高値水準として意識される重要な節目である。この水準を上回れば、長期的な視点からも価格が新たな領域へ移行することを意味し、市場参加者の注目が集まりやすい。統計的には上方への偏りが確認されており、価格は既に短期分布の上限帯に位置している。この偏位はトレンド追随の結果であり、それ単独で反転を示唆するものではないが、上抜け失敗時には調整圧力が顕在化しやすい水準でもある。
ボラティリティの観点では、現時点での拡張は限定的であるものの、統計的指標上はボラティリティ拡大に向かう初期的な兆候が認められる。186.87を明確に上抜く展開となれば、次の意識される水準は187.50となる。一方、184.40を下回る局面では、上昇再加速のシナリオはいったん後退し、182.80までの調整圧力が意識される可能性がある。

現時点では構造的な優位性は上方向に残っており、186.87突破の成否が当面の焦点となる。
本日の経済指標とイベント(4月10日)
- 10:30(日本時間)、中国・CPI(3月)
- 15:00(日本時間)、ドイツ・CPI(3月)
- 21:30(日本時間)、カナダ・雇用統計(3月)
- 21:30(日本時間)、米・コアCPI(3月)
- 23:00(日本時間)、米・ミシガン大学消費者態度指数(4月速報値)
- 23:00(日本時間)、米・製造業新規受注(2月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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