ThreeTrader

ユーロドル、米金利上昇で短期調整圧力が優勢

市場分析
安藤修安藤修
ユーロドル、米金利上昇で短期調整圧力が優勢

市場では「インフレ再燃によって主要中銀が緩和へ転じにくい」という見方が強まり、債券売り・ドル買い・株式セクター間の資金シフトが同時進行している。米長期金利上昇が流動性縮小懸念を強める中、過去最高値圏の株価に対するバリュエーション再評価圧力が増すなか、ハイテク株を中心に調整圧力が高まっている。

ユーロドル(EUR/USD)はユーロ高構造を維持しつつも、足元では米金利上昇を背景としたドル買いフローが上値を抑制する局面となっている。ドル指数の下落基調が構造を下支えする一方、短期的にはドル高方向への巻き戻しリスクも意識される。

本日は英国CPI、ユーロ圏HICP改定値に加え、日本時間翌3:00公表予定のFOMC議事要旨が最大の焦点となる。利下げ時期とインフレ粘着性の再評価が重なる局面では、NVIDIA決算前後のポジション調整も加わり、為替・株式ともに流動性低下時間帯で変動幅が拡大する構造となっている。

前日価格変動TOP3

(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)

  • XTI/USD(WTI原油)           +1.40%
  • JPN225(日経225)            -1.46%
  • XAU/USD(ゴールド/米ドル)   -1.81%

マーケットハイライト

  • 米10年金利は4.66%近辺まで上昇、利下げ後退で長期金利高止まり
  • 米ダウ反落、金利高によるハイテク調整とNVIDIA決算待ちで様子見
  • 東京市場では株・債券・円が同時安となり、日本売り懸念が意識される
  • 日経225続落、米株安と世界債券安が重石で主力株に売り優勢
  • ドル円は159円台前半へ上昇、日米金利差と原油高で介入警戒ゾーン突入
  • ユーロドルは反落、ドル高の流れが欧州時間にかけて下値を拡大
  • 英国1─3月失業率は5.0%へ上昇、労働市場の予想以上の減速が鮮明に
  • ポンドドル反落、英雇用統計の軟化を受けイングランド銀行の引き締め観測が後退
  • 豪ドルは下落、地政学リスクに伴う資源国通貨売りで軟調な地合い
  • オフショア人民元は対ドルで下落、米金利急上昇による利回り差拡大が重荷
  • ゴールドは反落、インフレヘッジと実質金利上昇の綱引きで方向感を欠く
  • WTI原油は続伸、攻撃見送りでもホルムズ封鎖長期化懸念が継続
  • ビットコインはほぼ横ばい、金利上昇局面のリスク資産調整で上値抑制

ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析

現在のEUR/USD日足は、中期的にはユーロ高・ドル安基調を維持している一方、短期では調整圧力が優勢となっている。

LinReg(50)が示す通り、中期トレンド自体は依然上向きを維持しているが、短期モメンタムは減速局面へ移行している。価格もAMAを下回って推移しており、VIDYAも中期トレンド維持を示唆している。短期的には戻り売り優勢の地合いが続いているとみられる。ただし、トレンド持続系指標ではトレンド自体は維持されており、現局面は中期上昇構造内部での調整局面と解釈できる。

マクロ面では、米10年債利回りおよび独10年債利回りから算出される米独金利差が依然としてドル優位構造を維持している。しかしその一方で、ドル指数は中期的には下降トレンドを示しており、短期的なドル買いフローの加速と中期ドル弱含みの構図が並存している。この背景には、FRB利下げ期待の再評価やドル資産バリュエーション調整、リスク資産への資金シフト圧力などが作用しているとみられる。

価格構造面では、上値はLinReg(100)および200SMA周辺を抜けた1.1690近辺が戻り売りの分岐点となりやすく、同水準を明確に上抜けできれば1.1750近辺が視野に入る。一方、下値では1.1563が中期支持帯として意識され、この水準を維持できる限り中期上昇構造は維持されやすい。

【EUR/USD 日足チャート】

ただし、1.1500を明確に下抜けた場合には、中期上昇構造は不安定化し、ドル高シナリオへの転換が想定される水準となる。

本日の経済指標とイベント(5月20日)

  • Southeast Asia Blockchain Week 2026(~5/21)
  • 15:00(日本時間)、英国・消費者物価指数(4月CPI)
  • 15:00(日本時間)、英国・生産者物価指数(4月PPI)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(4月HICP改定値)
  • 23:30(日本時間)、米国・石油在庫統計
  • 翌3:00(日本時間)、米国・FOMC議事要旨

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、幅広い銘柄の取引が可能です。

デモ口座で取引環境をお試しいただけます⇒ 詳細を見る

簡単3ステップ 口座開設&取引スタート

申請フォーム入力

申請フォーム入力

本人確認書類をアップロード

本人確認書類をアップロード

ご入金後、トレード開始!

ご入金後、トレード開始!

最短 5 分で申込完了、取引開始も 即日 から!