豪ドル米ドル、複数ダイバージェンスで反落警戒

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FOMC議事要旨は経済不透明感を背景に関税影響が明確になるまで慎重姿勢を維持

プーチン大統領はNATO拡大停止を和平条件とし、軍事行動も辞さぬ構えで地政学リスク高まる

原油は、対ベネズエラ制裁による供給懸念で反発し上昇

豪ドル米ドルは複数の弱気ダイバージェンスで反落リスクに警戒

本日指標の米新規失業保険申請と実質GDPは景気の強弱判断材料として利下げ観測に影響

価格変動TOP3

  • XTIUSD    +0.82%
  • USDJPY   +0.37%
  • BTCUSD   -1.75%

NY市場マーケットハイライト

  • FOMC議事要旨で利下げ慎重姿勢を示し、経済見通し不透明で様子見強まる
  • プーチン氏がNATO拡大停止を和平条件とし緊張が一段と高まる
  • 米株は小幅下落、FOMC議事録通過後も前日高騰後の一服感
  • ドル円続伸、米景気減速懸念の後退でドル買いが優勢 一時145円台
  • ユーロドル続落、ECBの6月利下げ織り込みで戻り売り優勢
  • ゴールド小幅下落、為替市場のドル買いが圧力に
  • ビットコイン下落、最近の高騰による調整で下落が加速
  • 原油は反発、米の対ベネズエラ制裁で供給懸念が強まる

豪ドル/米ドル(AUD/USD)テクニカル分析

AUD/USDの日足チャートを分析する。現在の価格は、年初から形成されているサポートライン(青破線)に沿って中期的な上昇トレンドを維持している。加えて、移動平均線(20EMA:茶色実線)がローソク足を支える形に位置し、短期的にも上昇基調となっている。

しかし、この2週間ほどは上値が重く上昇の勢いに陰りが見え始めており、直近の波動を起点としたフィボナッチ・エクスパンション100.0%(0.646ドル付近、赤点線)へと収束しつつあるように見える。この価格水準は、2020年の安値と2021年の高値を基準とするフィボナッチ・リトレースメントの61.8%戻しにも重なり、過去に複数回レジスタンスとして機能した経緯がある。

一方で、価格の上昇とは対照的に、出来高系のA/Dライン(中段:緑実線)は低下傾向を示しており、ストキャスティクス(下段:青実線)も下降基調にある。両指標において弱気のダイバージェンスが観察されることから、現在の上昇局面における買い圧力の鈍化を示唆していると考えられる。

【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足】

今後は、0.646ドルを中心とした価格帯からのブレイク方向が焦点となる。特に、複数のダイバージェンスの出現は相場転換の予兆となる可能性があり、今回は反落リスクを念頭に置いた局面と言える。

今日の経済指標とイベント(5月29日)

  • 14:00(日本時間)、日・消費者態度指数
  • 21:30(日本時間)、米・新規失業保険申請件数
  • 21:30(日本時間)、米・実質GDP
  • 23:00(日本時間)、米・中古住宅販売成約指数
  • 翌日1:00(日本時間)、米・週間石油在庫統計
  • 翌日4:00(日本時間)、英・中銀(BOE)ベイリー総裁講演

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