ユーロ円、金利上昇とリスクオフ下で急落後の調整局面
ホルムズ海峡の緊張激化による原油高を起点に、インフレ再燃と利下げ後ずれなどの金融引き締め観測が同時進行している。株式・債券から資金流出が観測され、ドルと資源関連資産への配分が相対的に強まっている。金利上昇が資産全体の割高感を意識させ、リスク回避的な資金フローが見られる。
ユーロ円(EUR/JPY)は長期上昇トレンドを維持しつつ、急落後の調整で上昇ペースが鈍りやすい局面に入っている。ECBのインフレ警戒姿勢がユーロ金利を下支えする一方、円買い警戒や日米金利差が重なり、ユーロ円は短期的な方向性が定まりにくい状態にある。
本日は米ISM非製造業やJOLTS求人、豪中銀政策金利が焦点で、結果次第では各国の金利見通しとリスク資産の物色の流れが見直される可能性がある。日本と中国が休場となる中で流動性が低下し、ポジション調整が重なると短期的に値動きが振れやすい市場環境となりそう。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- XTI/USD(WTI原油) +2.32%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +1.28%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) -2.00%
マーケットハイライト
- ホルムズ海峡での直接交戦報道により緊張再燃、供給懸念で原油急騰
- 米欧株安と債券安が同時進行、インフレ再加速観測が背景に
- 米3月製造業新規受注は堅調維持も、FRB利下げ期待後退を裏付け
- 米株は軟調、地政学リスクと金利上昇が嫌気されリスク資産に調整圧力
- 日本の長期金利は2.5%前後へ上昇、日本財政と債券市場への警戒が一段と強まる
- 日経225は反発、円高一服と押し目買いで短期的に持ち直し
- ドル円は横ばい、介入警戒で乱高下も金利差が下支え継続
- ユーロドル続落、ECBカジミール・スロバキア中銀総裁が6月利上げ示唆もインフレ警戒で下押し
- ユーロ円は反落、ユーロ安と円底堅さが交錯し183円台で調整が進行中
- 豪ドル反落、中国景気不透明感に加えリスクオフのドル買いが強まり資源国通貨に売り
- ゴールドは続落、地政学リスク下でも実質金利上昇とドル高が上値抑制
- ビットコイン続伸、機関資金流入とETF需要で一時8万ドル突破
ユーロ/円(EUR/JPY)テクニカル分析
ユーロ円は200SMAを上回る水準を維持しており、大局的には上昇トレンドが継続している。
一方で足元は急落後の調整局面にあり、トレンド内部でのモメンタム低下が確認される。実際、価格はLinReg(200)を下回って推移しており、トレンド中心からの下方乖離が進行しているほか、LinRegSlope(短期)は負の値を示している。
ただし、線形回帰線を基準とするZScoreがマイナス圏に沈む一方、Hurstが中立域にあることから、一方向の下落というよりは振れ戻しを伴う調整と捉えられる。現在は上昇構造の崩壊ではなく、その持続力が試される局面といえる。
重要水準としては184.77および185.55が意識され、これらを回復した上で押し目を挟みつつ高値・安値を切り上げる展開となれば上昇トレンドの健全性は維持されやすい。
一方で戻りが鈍く、185円台を維持できずに再び182円台へ沈む場合は、構造は維持しつつも内部的な劣化が進行している可能性が高まる。

現局面では短期的な反発余地が存在する一方で、上昇トレンドの持続性は戻り局面での価格挙動に依存しており、重要水準周辺での推移を通じてその健全性が試される段階にある。
本日の経済指標とイベント(5月5日)
- 日本・中国 休場
- 13:30(日本時間)、オーストラリア・中央銀行政策金利
- 21:30(日本時間)、米国・貿易収支(3月)
- 22:45(日本時間)、米国・購買担当者景気指数(4月PMI改定値)
- 23:00(日本時間)、米国・新築住宅販売件数(3月)
- 23:00(日本時間)、米国・JOLTS求人件数(3月)
- 23:00(日本時間)、米国・ISM非製造業景況指数(4月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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