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注目の経済指標とイベント(3/23 ~ 3/27)

ウィークリー分析
安藤修安藤修
注目の経済指標とイベント(3/23 ~ 3/27)

原油価格上昇を背景にインフレ再燃への警戒が強まり、主要中銀の利下げ観測は後ずれ方向に調整されている。こうした動きは、インフレ期待を通じて為替市場のセンチメントにも影響を与えている。

WTI原油は供給リスクや中東情勢を背景に大幅上昇し、高値圏で推移している。一方で、上昇の主因が地政学リスクに依存しているため、ファンダメンタルズの変化次第で価格が振れやすい不安定な局面にある。

豪ドル/ドルは上昇基調を維持しつつ高値圏レンジで推移しており、再上昇か調整かの分岐点にある。資源価格の上昇や金利差の拡大を背景に、豪ドル相場は底堅さを維持している。

今週は日本CPI、米PMI速報、ミシガン大学指数などインフレ関連指標が相次ぎ、結果次第で長期金利を通じた株・為替・債券への波及が想定される。期待インフレ率の変化は金利見通しを通じてドル需要やリスク資産選好に影響し、指標前後の流動性の偏りに要注意となる。

注目の経済指標とイベント(3/23 ~ 3/27)

日付経済指標とイベント日本時間
3/23(月)ユーロ圏・消費者信頼感(3月)24:00
3/24(火)日本・全国消費者物価指数(2月CPI)8:30
ドイツ・購買担当者景気指数(3月PMI)17:30
ユーロ圏・購買担当者景気指数(3月PMI)18:00
英・購買担当者景気指数(3月PMI)18:30
米・購買担当者景気指数(3月PMI速報値)22:45
米・リッチモンド連銀製造業指数(3月)23:00
3/25(水)日本・日銀金融政策決定会合議事要旨8:50
オーストラリア・消費者物価指数(2月CPI)9:30
英・消費者物価指数(2月CPIコア指数)16:00
ドイツ・IFO企業景況感指数(3月)18:00
米・経常収支(10-12月期)21:30
3/26(木)ドイツ・GFK消費者信頼感調査(4月)16:00
米・新規失業保険申請件数21:30
3/27(金)英・小売売上高(2月)16:00
米・ミシガン大学消費者態度指数(3月)23:00

重要な指標・イベント

  • 3月24日(火)日本・全国消費者物価指数(2月CPI)
    日本の物価動向を確認する重要な指標。日銀の金融政策正常化への思惑に影響を与えるため注目される。予想を上回る結果となれば、早期の利上げ観測から円買い材料となる可能性がある。生鮮食品を除くコア指数の伸びが焦点。
  • 3月24日(火)米・購買担当者景気指数(3月PMI)
    米国の景気の現状を示す速報値として注目度が高い指標。関税政策の影響が企業活動にどう表れているかを確認できる最初の機会となる。サービス業の価格動向や雇用関連のコメントにサプライズが出るかが焦点となる。
  • 3月25日(水)英・消費者物価指数(2月CPIコア指数)
    英国ではインフレが根強く残っており、英中銀(BOE)の利下げ時期を巡る思惑が市場を動かしやすい状況。コアCPIが予想を上回ればポンド買い、下振れなら利下げ前倒し観測からポンド売りに。
  • 3月25日(水)オーストラリア・消費者物価指数(2月CPI)
    資源高とサービス価格の影響で、RBAはインフレとのバランスに慎重なスタンスを続けている。CPIが強ければ利下げ観測が後ずれし豪ドル高要因となり、コモディティ通貨全体や暗号資産のセンチメントにも波が及ぶ。特に住居費やエネルギー関連の伸びがどこまで落ち着くかがポイントとなる。
  • 3月27日(金)米・ミシガン大学消費者態度指数(3月)
    米国の消費者がインフレや景気についてどう感じているかを示す指標。関税や物価上昇への不安が消費者心理を圧迫しているかどうかが焦点となる。同調査に含まれる期待インフレ率も注目され、長期金利や暗号資産市場のリスク選別ムードに影響を及ぼす可能性がある。

相場のファンダメンタル

前週の為替市場は、中東情勢の緊迫化に伴う原油高と主要中銀の一斉据え置きが重なり、複合的な不確実性が高まった週であった。なかでも、ドル円は日銀の政策スタンスや為替介入への警戒感から円買いが強まり、157円台まで急落し、市場に緊張感をもたらした。

今週の焦点は日本の2月CPIである。春闘賃上げの浸透と原油高が物価にどう波及しているかを確認する場となり、強い結果は追加利上げ観測を通じて円の下支え要因となり得る。一方、米3月PMI速報値とミシガン大学消費者態度指数(期待インフレ率)は、関税の影響が企業・家計マインドに及び始めているかを測る初期シグナルとして注目される。両指標の結果は、長期金利やドル需要の方向性を左右する可能性がある。

構造的には、原油高とインフレ再燃懸念が利下げ先送り観測を支え、高金利通貨(米ドルや資源国通貨)選好の地合いが続いている。ただし、指標発表や要人発言をきっかけとした短期的なボラティリティ拡大には警戒が必要であり、資源価格との連動性が高い豪ドル・カナダドルにも相応の変動が及ぶ可能性がある。

テクニカル分析

豪ドル/ドル(AUD/USD)

豪ドル/ドルの週足チャートを分析する。

豪ドルは、価格が200週移動平均線および中期回帰線を上回る水準を維持しており、構造・持続性・トレンド強度・モメンタムの四つの要素が同方向を示しており、安定した中期上昇フェーズが継続している。

留意すべき点として、統計的な価格位置に注目する必要がある。価格は平常レンジの上方域にあり、過熱感は無視できない水準に達している。ただし、足元の価格変動は抑制された状態にあり、上昇の持続性を保ちながら次の展開を待つ高値圏レンジ移行の構造として解釈される。

主要な価格水準として、終値ベースでの0.7200超えは上昇の再加速を示唆し、構造的な次の参照帯は0.7340へ切り上がる。一方、0.6860を下回る場合、足元の動きは急伸後の反落調整と位置づけられ、200週移動平均が位置する0.6620が構造上の重要参照帯となる。

0.6860超えが継続する限り、上昇構造の有効性は保たれる可能性があるが、同水準を終値ベースで明確に割り込んだ局面は構造転換の判断起点となる。

【AUDUSD/週足チャート】

WTI原油/ドル(XTI/USD)

WTI原油の週足チャートを分析する。

WTI原油は、2024年8月以来の長期上値抵抗帯として機能してきた200週移動平均線を明確に上抜き、構造転換後の上昇継続に移行している。トレンドの方向性・持続性・勢い・値幅の拡大がいずれも同一方向を示しており、市場の重心は上方へ移行した状態にある。

留意すべきは統計的な位置である。価格は平常レンジを大きく上回っており、方向性は維持されながらも価格の先行が過熱域に達した局面として評価される。

上値の焦点は102.32ドルであり、週足終値ベースでの同水準の突破が次のフェーズへの移行を判定する。これを超えた場合、次の目標水準は119.45ドルへ切り上がり、抑えられた場合、87.00ドルが短期的な下支えとして意識される水準となる。

75.00ドルは長期上昇転換の起点と重なる支持帯であり、同水準を上回る限り上昇転換後の状況は継続していると判断される。

【XTIUSD/週足チャート】

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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