注目の経済指標とイベント(6/23~6/27)

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市場は地政学リスクとインフレ指標への感応度が高まっており、中東情勢の不透明感が継続する中で為替相場は突発的なニュースで上下に振れやすい。

今週は米PMI速報とPCE価格指数が注目され、景気とインフレ動向を示すこれらの結果は、ドル相場とFRBの利下げ観測に大きく影響する可能性がある。

テクニカル面では、CHF/JPYは上昇基調を維持するが178円台前半で上値の重さとオシレーター系の過熱感が意識される。一方、USD/CHFは下降チャネル内で下落基調が継続し、ボリンジャーバンド下限と0.804のサポート割れで下値余地拡大が警戒される。

注目の経済指標とイベント(6/23~6/27)

  • (6/23)米購買担当者景気指数(PMI)は景気減速懸念を左右する市場のセンチメントに直結
  • (6/24)米消費者信頼感指数、個人消費の先行指標としてインフレ見通しを左右
  • (6/24,25)米パウエル議長発言、金融政策スタンスの手がかりに
  • (6/26)米第1四半期GDP、景気減速懸念の材料に
  • (6/27)米個人消費支出価格指数(PCE)はFRBが重視するインフレ指標として重要

相場のファンダメンタル

先週の為替市場は、中東情勢の緊迫化と日米金融政策イベントが主導。FRBは市場予想通り金利を据え置いたが、中東紛争への懸念がドル円を一時乱高下させた。今週も中東情勢や要人発言が相場変動要因となりそうだ。

27日発表予定の米個人消費支出(PCE)はFRBが注視するインフレ指標で、結果次第で年内利下げ観測に影響する可能性がある。

トランプ大統領は2週間以内にイランへの対応方針を決定すると発表。市場はインフレ指標と地政学リスクに敏感に反応しており、突発的な材料で相場が大きく動く展開が続きそうだ。

テクニカル分析

スイスフラン/円(CHF/JPY)

スイスフラン/円(CHF/JPY)の日足は、転換線に下支えされつつ上値を試す展開。転換線は基準線を上回り、一目均衡表は依然として強気の構造を維持。52日SMAも下値支持として機能し、上昇基調は継続している。

一方、ストキャスティクスは買われすぎ水準、CCIではダイバージェンスが出現し、上昇圧力の鈍化が示唆される。直近の上値の重さを踏まえると、一時的な停滞局面入りの可能性もある。

今後は、178.020円およびFE178.383円の上抜けが上昇継続のカギとなる。

【スイスフラン/円(CHF/JPY) 日足】

米ドル/スイスフラン(USD/CHF)

米ドル/スイスフラン(USD/CHF)の日足チャートを分析する。先週末にボリンジャーバンド下限で反発したが、下降チャネル内の推移が続き、下向きバイアスが優勢。

オシレーター系指標では、RSIは50をやや下回り横ばい、MACDもシグナルライン下で推移し下落トレンド継続を示唆。

足元は下降チャネルとボリンジャーバンド下限を意識した横ばい推移の可能性もある。今後は、0.80393〜0.80417CHFのサポートゾーンを下抜けるかが焦点。割り込めば下値余地拡大の警戒感が強まる。

【米ドル/スイスフラン(USD/CHF) 日足】

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