ユーロ円、日米協調介入警戒で急落
週明けは、日米協調介入公表を控え、資金フローが変動しやすく、通常の金利要因とは逆に円高圧力が優勢となっている。株式・債券・為替で資金の向かう先が分かれ、今週の主要経済指標を見極めるまでは方向感を探る相場が続きやすい。
本日の注目銘柄はユーロ円(EUR/JPY)。NY連銀が米財務省の代理でユーロ売り・円買いを実施したとの報道を受け181円水準まで下落し、円売りポジションの巻き戻しが進んだ。市場では追加介入への警戒が意識されており、中期的には日銀の利上げ余地と日欧金利差の見直しが焦点になるとみられる。
本日は中国・欧州・米国の製造業PMIと米ISM製造業景況指数が公表される。今週は米雇用関連指標や中銀関係者の発言も控えており、世界景気の耐久性と物価圧力を見極めながら、欧米の政策金利見通しを再評価する局面となる。
注目の値動きTOP3
(※主要資産の前週変動幅を比較[*数値はATR(10週)の倍数])
- USD/JPY(米ドル/円) ↓3.46
- EUR/JPY(ユーロ/円) ↓1.65
- AUD/JPY(豪ドル/円) ↓1.60
マーケットハイライト
- 米財務省がNY連銀通じ銀行に円買い介入準備を要請、日米協調介入警戒感が浮上
- 日銀は7月会合で政策金利1.00%を据え置き、総裁会見で物価上振れ時の利上げを示唆
- 米雇用コスト指数は予想超過も前年比賃金は鈍化、利下げ期待とインフレ警戒が交錯
- カナダ5月GDPは前月比0.3%増、予想を上回る成長でカナダドル高と金利上昇を後押し
- 中国7月製造業PMIは49.2に低下、予想を下回り景気減速懸念が再燃
- 米株主要指数は上昇、AI関連の好決算が相場を押し上げ
- 日経225は反落、急速な円高による輸出株警戒と半導体株調整が株価の重荷に
- ドル円は続落、日米当局による介入報道と警戒感で円買いが加速
- 欧州・資源国通貨はドル安で上昇、人民元は中国景気減速懸念が上値を抑制
- ユーロ円は急落、NY連銀がユーロ売り・円買いを実施したとのFT報道が売りを誘発
- ゴールドは反落、米長期金利上昇で無利息資産への投資妙味が低下
- WTI原油は反発、ホルムズ海峡での船舶攻撃・航行混乱を材料視
- ビットコインは米金利上昇を嫌気し、リスク資産内でも上値の重い展開
ユーロ/円(EUR/JPY)テクニカル分析
ユーロ円(EUR/JPY)の日足は、円高主導の急落により、上昇トレンド内の深い調整局面に入った状態である。価格はほぼ重なって推移していたLinReg(20・50・100)を一気に下抜けた。これにより、185円台に集中する短中期の回帰中心から大きく下方へ乖離している。
もっとも、上向きのSMA(200)は中長期の上昇基調が完全には崩れていないことを示している。ただし、価格はSMA(200)も割り込んでいるため、183.65円付近を早期に回復できるかが一つの分岐点になる。
下段の相関グラフでは、ユーロ円はドル円(USD/JPY)との相関が高く推移する一方、ユーロドル(EUR/USD)との相関は低下している。今回の下落はユーロ売りよりも円買い主導で進んだ可能性が示唆される。Zscoreは大幅なマイナス圏へ低下し、価格はLinReg(100)を基準としたATR-3.5付近まで急落しているため、統計的には短期的な反発余地も意識されやすい局面である。

ただし、急落直後は下方乖離が続く場合もあるため、183.65円付近のSMA(200)回復を確認するまでは慎重な見方が必要である。どの水準を起点に自律反発が入るかは見極めが必要だが、少なくとも現時点では円買い主導の地合いがどこまで尾を引くかを優先して見ておきたい。
本日の経済指標とイベント(8月3日)
- 7:45(日本時間)、ニュージーランド・住宅建設許可件数(6月)
- 10:45(日本時間)、中国・RatingDog製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 15:00(日本時間)、ドイツ・小売売上高(6月)
- 16:55(日本時間)、ドイツ・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 17:30(日本時間)、英国・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 22:45(日本時間)、米国・製造業購買担当者景気指数(7月 PMI)
- 23:00(日本時間)、米国・ISM製造業景況指数(7月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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