日経225、長期支持帯を前に反発の行方に注目
米7月消費者信頼感指数が低下し、米景気と労働市場への警戒が強まった。一方、市場はFOMCを控えて積極的な方向形成を避け、持ち高調整を優先している。原油安はインフレ懸念を和らげる材料となったものの、AI・半導体株への売り圧力が強く、株式市場全体への波及は限定的となっている。
本日の注目銘柄である日経225(JPN225)は、長期回帰線が上向きを維持する一方、日足の短期下降チャネル内で調整が続き、LinReg(520)が位置する61,500付近へ接近している。その下には心理的節目の60,000が控えており、61,500〜60,000の範囲で下げ止まり、反発の起点を形成できるかが当面の焦点となる。
本日は豪州CPI、翌未明にはFOMC政策判断とウォーシュFRB議長の記者会見が予定されている。政策判断に加え、インフレ認識と今後の政策経路に関する示唆次第では、米金利・ドル・米国株を通じて日経225にも値動きが波及する可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※主要資産の前日変動幅を比較[*ATR(10d)])
- US30(NYダウ指数) ↑1.16
- EUR/JPY(ユーロ/円) ↑0.97
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↓0.90
マーケットハイライト
- 米大統領のイラン対話発言で外交解決への期待が浮上、攻撃再開への警戒を残し原油は下落
- RBA総裁は追加利上げ余地を維持、豪CPIを控え豪ドルは対ドル・対円とも調整
- 米国消費者信頼感指数は90.8へ予想外に低下、長期金利低下で一時ドル売りが優勢に
- 米株主要指数は高安まちまち、景気敏感株上昇もAI・半導体株安が上値抑制
- 日経225は続落、アジア半導体株安とAI投資採算への警戒が重し
- ドル円は続伸、ドル全般の調整下でも日米金利差と円売り圧力が優勢
- ユーロドルは反発、米指標下振れとFOMC前のドル持ち高調整が支援
- ポンドドルは横ばい、ドル売りが支える一方で英景気懸念が上値抑制
- 人民元(CNH)は対ドルで元安、FOMC前のドル需要と中国景気懸念が重し
- ゴールドは反落、地政学プレミアム縮小と米実質金利高止まりが買い抑制
- WTI原油は79ドル前後へ続落、地政学リスク後退への期待から地政学プレミアムが縮小
- ビットコインは6.3万ドル台へ反落、FOMCを控えたリスク資産全体の調整売りが主導
- 市場の関心はFOMCに集中、政策判断に加えインフレ評価と今後の政策経路が焦点
日経225(JPN225)テクニカル分析
日経225(JPN225)の日足は、長期回帰線が上向きを維持する一方、短期では下方調整が進み、LinReg(520)が位置する61,500付近へ接近している。さらに下方には60,000の心理的節目と、57,000台のSMA(200)が控えている。
価格は下向きのLinReg(20)、KAMA(10)およびALMA(20)を下回り、短期下降チャネルに沿った弱い値動きが続いている。一方、LinReg(50・200・520)はいずれも上向きを維持しているため、現時点では長期回帰構造内の調整と判断できる。ただし、価格はLinReg(50・200)も下回っており、中期的な価格位置は悪化している。
足元では、上向きのLinReg(520)が位置する61,500付近が最初の支持候補となる。その下の60,000は心理的節目であり、61,500〜60,000の範囲を維持できれば、短期回帰線や移動平均線からの下方乖離を修正する自律反発が入る可能性がある。ただし、LinReg(20)と短期適応型移動平均線は依然として下向きであり、反発だけで調整終了と判断する段階ではない。
上値では64,200の回復が最初の確認点となる。続いて65,630を明確に上抜ければ、短期的な下落圧力の緩和が確認され、次にLinReg(50・200)が位置する67,000〜68,000台を回復できるかが焦点となる。一方、60,000を明確に割り込む場合は調整の深まりに警戒が必要となり、SMA(200)が位置する57,000台を次の長期支持候補として確認する局面に移る。

外部環境では、日経225とS&P500の50日リターン相関が約0.77と高く、両指数は方向面で連動しやすい。一方、日経225/S&P500レシオは低下しており、日経225の相対的な弱さが続いている。このため、米国株が反発する局面では日経225にも同方向の動きが及びやすいものの、上昇率まで同程度になるとは限らない。戻りの強さを判断するには、同レシオの低下が止まり、相対的な弱さが改善へ向かうかを確認する必要がある。
本日の経済指標とイベント(7月29日)
- 10:30(日本時間)、オーストラリア・消費者物価指数(6月・四半期 CPI)
- 20:00(日本時間)、米国・MBA住宅ローン申請指数
- 翌3:00(日本時間)、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
- 翌3:30(日本時間)、ウォーシュFRB議長 記者会見
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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