豪ドル、反発の兆しも中国需要の動向に注目
米景気は失業保険申請の底堅さと住宅市場の減速が併存し、急失速は回避しつつも減速懸念が残る局面。インフレ再加速と景気減速の綱引きが続き、リスク資産への資金流入と安全資産需要が併存している。
本日の注目銘柄は豪ドル/米ドル(AUD/USD)。豪ドルは長期の上昇基調を維持しながら、調整局面から反発を試す段階にある。中国の内需減速懸念がコモディティ需要への慎重な見方となり上値を抑制する一方、下げ止まりの兆候がみられる。
本日は日独の物価統計によるインフレ実態の確認に加え、カナダ雇用統計を受けた北米の労働市場の底堅さが警戒ポイントとなる。インフレ圧力と労働市場の底堅さに対する市場の評価が金利見通しを左右し、ポジション調整を通じて市場全体の変動幅を拡大させる要因となる。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- JPN225(日経225) +2.04%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +1.94%
- XTI/USD(WTI原油) -3.88%
マーケットハイライト
- ECB理事会議事要旨では利上げを支持、インフレ持続を警戒
- FRBは金融政策タスクフォースでキング元英中銀総裁らを起用、政策運営見直しへ5部会設置
- 米失業保険申請は小幅減、雇用の急減速は回避
- 米中古住宅は409万件へ減少、高金利と価格高止まりが重しに
- 中国CPI鈍化とPPI上昇、需要弱含みとコスト圧力が併存
- 米株主要指数は堅調、原油反落と半導体買いでリスク選好が回復
- 日経225は米株高を好感し買い優勢、ドル安は重荷も底堅く推移
- ドル円は反落、ドル軟化と円買い戻しで162円台前半
- ユーロドル続伸、ECBの追加利上げ期待が支援材料として意識される
- 豪ドルは対ドル・対円で上昇、リスク選好の流れとドル安が追い風に
- ゴールドは反発、ドル安と地政学ヘッジ需要が下支え
- WTI原油は反落、中東リスク意識も前日まで上昇を受けた利益確定売りが優勢に
- ビットコイン反発、リスク選好の流れと押し目買いが支援
豪ドル/米ドル(AUD/USD)テクニカル分析
豪ドル(AUD/USD)の日足は、長期では上昇基調を維持する一方、短中期では調整局面から下げ止まりを試す展開にある。
価格は右上がりのLinReg(520)近辺を推移し、200SMA(200日移動平均線)も上回っていることから、長期の支持構造は維持されている。一方で、LinReg(20)およびLinReg(50)を上回り始めたものの、両線は依然として下向きを維持しており、戻り売り圧力はなお残る。
さらに、LinReg(200)は現在値を大きく上回っており、中長期的には本格的な上昇基調への回帰には時間を要する可能性がある。短期適応線であるKAMAは横ばいへ移行し、安値更新も一服していることから、自律反発の兆しもうかがえる。
ただし、直近高値である0.6960およびVIDYA付近は当面の上値抵抗として意識されやすく、これを上抜ければ心理的節目である0.7000が次のターゲットとなる。一方、下値は0.6865、さらに0.6830近辺が重要な支持水準である。
ADX(14)はピークアウトしつつあるものの20台半ばを維持しており、下降の勢いは鈍化しつつあるものの、トレンド性はやや維持されている。

今後は、0.6960を明確に回復できるか、それとも0.6865を割り込むかが、次のトレンドを見極める重要なポイントとなりそうだ。
本日の経済指標とイベント(7月10日)
- ニュージーランド 休場
- 8:50(日本時間)、日本・国内企業物価指数
- 15:00(日本時間)、ドイツ・消費者物価指数(6月・CPI、改定値)
- 21:30(日本時間)、カナダ・雇用統計(6月)
- 21:30(日本時間)、カナダ・住宅建設許可(5月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、幅広い銘柄の取引が可能です。
デモ口座では実際の資金を使用せず取引環境を体験できます。⇒ 詳細を見る




