ビットコイン、弱気基調の中で戻りを探る展開
AI・半導体株への過熱警戒や米5月貿易赤字の拡大を背景に、リスク資産全体で慎重姿勢が優勢となっている。一方でWTI原油は供給懸念から反発しており、景気減速懸念とインフレ再燃リスクが交錯する相場環境が続く。
本日の注目はビットコイン。ビットコインは中長期の弱気基調を維持しつつ、6万ドルを維持できるかが焦点となっている。一方で、短期では戻りを試す局面にあり、米金利の高止まりとドルの底堅さが戻りの勢いを抑制する要因となっている。
本日はRBNZ政策金利に加え、翌3時公表のFOMC議事要旨が最大の注目材料となる。新議長就任後初回会合の議論が金融政策スタンスの再評価を促す場合、ドルや米金利を通じて株式市場や暗号資産市場へのスピルオーバー(波及効果)が予想される。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- XTI/USD(WTI原油) +5.04%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) -1.42%
- JPN225(日経225) -3.67%
マーケットハイライト
- 日本政府は日銀への低金利圧力を否定、財政規律懸念にも反論
- トランプ大統領、米国がトルコへの制裁解除を準備中との報道
- 米5月貿易赤字は776億ドルへ拡大、外需悪化が成長下押し
- 独5月鉱工業生産は前月比+0.9%、製造業底打ち期待を支援
- 世界銀行は中国2026年成長率を4.4%に据え置き、内需弱く構造課題残る
- 米株主要指数は軟調、AI株の過熱警戒と貿易赤字拡大で上値重く
- 日経225は大幅に反落、米株安の流れ波及とハイテク関連の利益確定売りが主因
- ドル円ほぼ変わらず、財務省の日銀圧力否定報道と米貿易赤字拡大で強弱交錯
- ユーロドルは反落、独指標改善もドル高で上値重い展開
- ポンドドルは反落、ドル底堅さ優勢で英住宅指標効果薄い
- 豪ドルは対ドル対円で軟調、株安と中国需要懸念が重荷
- 人民元(CNH)は対ドルで下落、ドル高とアジア通貨安が波及
- ゴールドは続落、ドル底堅さと実質金利意識で利食い優勢
- WTI原油は反発、ホルムズ海峡の商船攻撃報道で供給懸念再燃
- ビットコインは反落、株安とAI警戒でリスク選好が後退
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコイン(BTC/USD)の日足では、200日移動平均線(200SMA)と長期回帰線(LinReg(200))がともに下向きを維持しており、中長期のトレンドは依然として弱気基調にある。
一方で、価格は短期回帰線(LinReg(20))、KAMA、VIDYAを上回って推移しており、短期的には下落局面からの自律反発を試す動きが続いている。もっとも、戻り局面にあるとはいえ、価格は依然として下向きの長期回帰線付近で推移しており、本格的なトレンド転換を示唆するには至っていない。
トレンドの持続性を示す指標は高水準を維持していることから、相場は上下いずれにも値幅が出やすい環境にある。上値では戻り売りが入りやすい一方、下値では押し目買いも入りやすく、短期的には神経質な値動きが続く可能性がある。
外部環境では、NASDAQ100との短期リターンは引き続き弱い連動性にとどまる一方、50日ベースの水準相関は逆相関圏で推移しており、中期的には株式市場とは異なる値動きが続いている。また、米金利の高止まりは暗号資産市場全体の上値を抑えやすく、戻りの勢いが持続するかどうかは、明日未明に公表されるFOMC議事要旨や、市場のリスクセンチメントの変化を慎重に見極める必要がある。

上値では65,550ドル、続いて67,250ドルが重要なレジスタンスとなる。一方、下値は60,000ドルが最初のサポートとして意識され、この水準を明確に下抜けた場合は57,690ドル付近まで調整が進む可能性があるため、下値リスクにも引き続き注意したい。
本日の経済指標とイベント(7月8日)
- 8:50(日本時間)、日本・国際収支・貿易収支(5月)
- 11:00(日本時間)、ニュージーランド・RBNZ(NZ中央銀行)政策金利
- 20:00(日本時間)、米国・MBA住宅ローン申請指数
- 翌3:00(日本時間)、米国・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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