ユーロドル、景気懸念後退で底堅く推移も戻り売りとの攻防続く
米ISM非製造業景況指数は拡大圏を維持した一方、FRB高官のインフレ警戒発言もあり、米金利の高止まり観測が市場の基調となっている。原油需給の緩和が物価圧力を抑制し、景気減速懸念の後退と金融緩和期待の後退が資金フローの均衡を形成している。
本日の注目はユーロドル。独製造業受注の改善を受けて短期的な反発局面を維持しているものの、中長期では下降トレンドの構造に大きな変化はない。欧州景気への過度な悲観は後退した一方、中長期では戻り売りが優勢となりやすい局面となっている。
本日は独鉱工業生産、英住宅価格、米貿易収支が予定されている。欧州景気の回復度合いや米国の外需環境に対する市場評価が変化した場合、為替市場ではポジション調整が進み、ユーロを中心に値動きの振幅が大きくなる可能性がある。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +1.70%
- GBP/JPY(英ポンド/円) +0.76%
- AUD/JPY(豪ドル/円) +0.71%
マーケットハイライト
- FRBウォラー理事は高インフレリスクを警戒、米金利高止まり観測
- OPEC+増産決定とサウジ価格引き下げ、原油需給緩和観測でWTI反落
- 米ISM非製造業は54.0、前月から鈍化も拡大圏を維持
- 日本長期金利(10年国債利回り)は2.8%台へ上昇、約30年ぶりの高水準を記録
- 独製造業受注は予想超えの1.9%増、自動車低迷も大型受注が下支え
- 米株主要指数は堅調、AI・半導体買いでナスダック主導
- 日経225は続伸、長期金利上昇も円安進行と海外株高が支援材料に
- ドル円は続伸、FRBタカ派姿勢で日米金利差拡大を意識
- ユーロドルは続伸、独経済の防衛特需と欧州景気懸念が後退
- ユーロ円とポンド円は続伸、円安基調がクロス円を押し上げ
- 豪ドルは対ドル・対円で続伸、株高を背景に底堅く推移
- ゴールドは反落、米金利高止まり観測とドル底堅さが重し
- ビットコインは反発、米株高とリスク選好回復が買いを誘う
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドル(EUR/USD)の日足は、短期的に下げ止まりを試す動きがみられる一方、中長期では上値の重さが意識されやすい局面にある。
足元ではLinReg(20)およびLinReg(50)を上回り、短期的な反発基調を維持しているものの、KAMAが上値抵抗として意識されている。さらに、EMA(25)やLinReg(200)、200日SMAを下回っており、中長期の下降トレンドが転換したと判断するには至っていない。また、依然として-DIが優位でもある。
外部環境では、S&P500とDAXはいずれも足元では相関がやや低下しており、株式市場の堅調さがそのままユーロ買いにつながる状況ではなくなりつつある。
今後は、まずKAMAを明確に上抜け、1.1475近辺のEMA(25)~1.1500を回復できるかが短期反発継続のポイントとなる。1.1375を再び下抜けた場合は、1.1325付近まで下値を試す展開も視野に入る。

現時点では短期的な自律反発の動きはみられるものの、中長期では戻り売り優勢との見方が妥当と考えられる。
本日の経済指標とイベント(7月7日)
- FinTech Junction 2026(7/7~7/8、Tel Aviv)
- 15:00(日本時間)、英・ハリファックス住宅価格
- 15:00(日本時間)、独・鉱工業生産(5月)
- 21:30(日本時間)、米・貿易収支(5月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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