前日は日米とも祝日で市場の流動性が限られる中、トランプ政権が対中貿易摩擦の緩和に向けた対話姿勢を示したことで投資家心理が改善した。ドル円は米中対立懸念の後退を受けて反発。
ゴールドは史上最高値を更新。地政学的緊張と利下げ観測が追い風となっている一方、テクニカル指標では買われ過ぎの兆しも見られ、調整リスクには注意が必要。
本日深夜(日本時間15日未明)、FRBパウエル議長とBOEベイリー総裁の発言が予定されている。米政府閉鎖の影響で主要経済指標の発表が見通せない中、利下げ観測や経済見通しに関する発言への注目度が高まっている。
前日価格変動TOP3
- JPN225 +3.97%
- XAUUSD +2.28%
- XTIUSD +2.03%
NY市場マーケットハイライト
- トランプ大統領が対中強硬姿勢を緩和し貿易摩擦激化の懸念がやや後退、米財務長官も実質的対話に言及
- 米株は堅調、ダウ平均588ドル高・ナスダックは490ポイント高
- ドル円反発、米中関係緩和期待を背景に上昇
- ユーロドル反落、仏政局不透明感でユーロ売り進行
- ゴールドは続伸、米利下げ観測とドル安で買い優勢
- 原油は反発、米中貿易摩擦の過度な警戒和らぐ
- ビットコイン続伸、米中リスク警戒の緩和と利下げ観測が下支え
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。価格は長期上昇チャネルに沿って堅調に推移し、直近では過去最高値を更新する展開となった。足元ではボリンジャーバンドの+1σから+2σの間でバンドウォークを継続しており、4000.00ドルを明確に上抜けた後も上昇基調を維持する構図である。
RSI(14)は80を超えて過熱圏で推移し、買われ過ぎの水準に達している。また、ADX(14)も高止まりを続け、+DIと-DIの乖離が拡大していることから、強いトレンドの持続性が示唆される。
上昇が継続する場合、4157.00ドルおよび4218.80ドル付近が意識される。一方、調整局面に入った場合は3865.00ドル、さらに下落すれば3750.00ドル付近が下値の目安となる。

テクニカル面では上昇バイアスが優勢であるが、オシレーターの極端な水準は持続性に対する警戒感を強める材料であり、ボリンジャーバンド上限圏での値動きが今後の展開を左右する。
今日の経済指標とイベント(10月14日)
- 9:30(日本時間)、豪・中銀(RBA)金融政策会合議事公表
- 15:00(日本時間)、英・ILO失業率
- 15:00(日本時間)、独・消費者物価指数(CPI)
- 18:00(日本時間)、独・ZEW景況感指数
- 翌1:20(日本時間)、米・FRBパウエル議長発言
- 翌2:00(日本時間)、英・BOEベイリー総裁発言
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)