ゴールド、FRB利下げを背景に4200ドル台で底堅く推移
米国市場では、FRBの利下げ決定を受けてダウ平均が646ドル高と急伸し、過去最高値圏で推移した。一方、新規失業保険申請件数は23.6万件と市場予想を上回り、労働市場の軟化を示す内容となった。
ドル円は一時155円を割り込んだものの、その後155.50円台まで回復し底堅さを維持。ユーロドルは米利下げとECB据え置き観測を背景に続伸した。
ゴールドは米長期金利の低下とドル安を支えに買いが優勢となり、4200ドル台前半で堅調に推移。テクニカル面では20日EMAを上回る水準を維持しており、押し目が浅く、強い地合いが続いている。
本日は、日本の10月鉱工業生産確報、独11月CPI改定値、英10月GDPが発表予定。特に英GDPはBOEの利下げ時期を見極める材料となり得るため、ポンド主導でクロス円に波及する展開にも注目したい。
ゴールド、FRB利下げを背景に4200ドル台で底堅く推移。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.08%
- BTCUSD -0.72%
- XTIUSD -1.80%
NY市場マーケットハイライト
- 米新規失業保険申請23.6万件、予想を上回る
- 米ダウ平均646ドル高、利下げ効果で過去最高値を更新。ナスダックは60ポイント反落
- ドル円下げ渋り、一時155円割れも155.50円台回復し底堅く推移
- ユーロドル続伸、米利下げとECB据え置き観測がユーロ支援
- ゴールドは続伸、米長期金利低下とドル安で割安感が材料
- 原油は反落、OPEC月報で供給過剰継続の見方が相場の重荷に
- ビットコイン続落、9.12万ドル近辺で弱含み推移
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。価格は20日EMAより上方で推移しており、パラボリックSARが下値側に位置する上昇トレンドを維持している。足元ではエンベロープの+1〜+3%帯に沿った推移が続くことで、押し目が浅く、強い相場であることを示している。
一方で、MACDはプラス圏を保ちながらも横ばいとなっており、上昇モメンタムの加速には一服感も見られる。
上方向は4333.20ドルを上抜ければ、過去最高値の4381.62ドルを試す流れが続く。逆に、4177.30ドルや4131.00ドルを割り込むと、上昇トレンドから調整局面への色合いが強まる展開となる可能性がある。

今後は、MACDの下向き転換や、パラボリックSARがローソク足の上方に切り替わるか否かが、トレンド転換の初期サインとなる。
今日の経済指標とイベント(12月12日)
- 13:30(日本時間)、日本・鉱工業生産(10月)
- 16:00(日本時間)、独・消費者物価指数(11月CPI)
- 16:00(日本時間)、英・国内総生産(10月GDP)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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