ドル円、米景況感悪化で155円維持が焦点に
米株式市場は、今晩の米雇用統計などを警戒し持ち高調整の売りが優勢。市場は、重要な経済指標発表を前に様子見ムードが強まっている。
ドル円は米景況感悪化を背景に反落し、155円付近の攻防が焦点となっている。テクニカル面では、MACDやRSIの鈍化がモメンタムの弱さを示唆。ボリンジャーバンドの収縮も相まって方向感に欠ける展開が続く。
本日の注目は、22:30発表の米雇用統計および同時刻発表の小売売上高。特に雇用情勢の動向は、FOMCの次回利下げタイミングを巡る市場の見通しに影響を与える可能性が高い。
ドル円、米景況感悪化で155円維持が焦点に。
前日価格変動TOP3
- BTCUSD -2.75%
- XTIUSD -1.48%
- NZDUSD -0.74%
マーケットハイライト
- 米NY連銀製造業景気指数は-3.9に悪化、米NAHB住宅市場指数は39で8カ月ぶりの高水準
- カナダ11月の消費者物価指数(CPI)は前年比+2.2%で、コアCPIは3%割れに減速
- 日銀は来年1月にもETF売却開始、ETF年間3300億円売却で完了まで112年の試算
- 米ダウ小幅続落、米重要指標控えた持ち高調整で終盤にかけ軟調
- ドル円反落、NY連銀指数悪化で円高に傾く
- ユーロドル続伸、ドル売り優勢で反発
- ユーロ円反落、7営業日ぶりに下落で182.4円台
- ゴールドは続伸、米利下げ継続観測で選好度が高まる
- 原油は続落、ロシア情勢の地政学的リスク低下観測が重し
- ビットコインは9万ドル目前で失速、年末の手仕舞い売りで8.5万ドル台まで下落
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
米ドル円の日足チャートを分析する。足元では155.00円付近で下値トライが続いているが、現時点では同水準が強いサポートラインとして意識されているようである。
また、高値は切り下がっており、価格帯は狭まってきている状況である。ボリンジャーバンドが収縮しはじめているため、次の方向感待ちの状況といえる。
MACDはシグナル線を下回りながら下降し、モメンタムは弱含みになりつつある。RSIも70以上の買われすぎ圏から中立圏へ下降し、現在は50付近を示している。
155.00を割り込む場合、下値として154.34円、さらに153.27円が目安となる。反発する展開となれば、それぞれ直近高値の156.95円、157.90円が目標となる。

現時点では下落圧力がやや優勢で、積極的に上値を追う雰囲気には至っていない。当面は155.00円近辺での値動きを見極めながら、次のトレンド発生に備えたい。
今日の経済指標とイベント(12月16日)
- 8:30(日本時間)、豪・ウエストパック消費者信頼感指数
- 16:00(日本時間)、英・失業率(11月)
- 17:30(日本時間)、独・購買担当者景気指数(12月PMI)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・購買担当者景気指数(12月PMI)
- 18:30(日本時間)、英・購買担当者景気指数(12月PMI)
- 22:30(日本時間)、米・雇用統計(11月)
- 22:30(日本時間)、米・小売売上高(10月分)
- 23:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(12月PMI)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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