米中間で新たに大豆や造船を巡る通商摩擦が表面化し、市場ではリスク回避姿勢が強まった。両国の政策が長期化リスク、市場への影響を強く意識させる展開となった。
ビットコインは米中摩擦によるリスク回避売りを受けて反落し下値模索の展開。売り圧力が継続し、11万ドル台を維持できるか攻防が続いている。
本日発表予定の米地区連銀経済報告(ベージュブック)は、政府閉鎖の影響下にある中で、FRBが全米の経済動向をどのように総括するかに注目が集まる。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +0.85%
- XTIUSD -1.68%
- BTCUSD -2.38%
NY市場マーケットハイライト
- トランプ大統領、中国の米大豆不買を「敵対的」と非難し追加措置も検討
- 中国が韓国造船大手の米子会社に制裁、関税交渉激化観測で市場不安定化
- FRBパウエル議長、労働市場の下方リスクとQT停止の可能性に言及
- 米株まちまち、ダウ203ドル高もナスダック172ポイント安で明暗
- ドル円反落、パウエル発言受け利下げ観測強まりドル売り優勢
- ユーロドル反発、ECBラガルド総裁が利下げ慎重姿勢示しユーロ買い
- ゴールドは続伸、米中対立で安全資産需要が強まり最高値更新
- 原油は続落、IEAの供給増見通しと米中摩擦で反落
- ビットコイン反落、米中摩擦再燃でリスク回避の売り圧力
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコインの日足チャートを分析する。価格は12万5000ドル台から急落し、11万ドル付近で下げ止まった後に戻りを試す局面にあるが、戻りは限定的であり上値の重さが示唆される。
足元のローソク足はボリンジャーバンドの-1σと中央線の間に位置しており、急落の勢いは緩和しつつも、明確な反発の兆しは見られない構図となっている。
RSI(14)は45台半ばで推移し、依然として上昇モメンタムに乏しい。MACDはシグナルとの乖離が続き、回復基調には至っていない。
反発局面では11万7970ドルおよび11万9340ドル付近が上値目標として意識される。一方、調整が継続する場合は10万8615ドル、さらに10万6250ドル付近が次の下値候補となる。

今後は、11万ドル水準を維持できるか否かが、トレンド継続を見極める重要な分岐点となる。
今日の経済指標とイベント(未定※)
- 13:30(日本時間)、日本・鉱工業生産
- 20:00(日本時間)、米・MBA住宅ローン申請指数
- 21:30(日本時間)、米・ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 21:30(日本時間)、米・消費者物価指数(CPI)(※)
- 翌3:00(日本時間)、米・地区連銀経済報告(ベージュブック)
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(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)