ゴールド、リスク後退で下値模索の展開
中東情勢の緊張緩和を受けてリスク回避の動きが後退し、原油急落がインフレ懸念を和らげている。この流れが株式や暗号資産への資金流入を後押しする環境となっている。
ゴールドは中期的な上昇基調を保ちながらも、短期的には上値が切り下がる調整局面にある。安値を割り込んで定着すれば200日線(4,090ドル付近)を試す展開も想定される。
本日は日本CPI・欧米PMI速報値が集中発表され、世界景気の方向感が一斉に試される。とりわけ米PMIの結果次第で、インフレ期待の低下が一段と意識されるかどうかが焦点となる。
前日価格変動TOP3
- BTC/USD(ビットコイン/ドル) +4.03%
- JPN225(日経225) +3.82%
- XTI/USD(WTI原油/ドル) -9.37%
マーケットハイライト
- 中東緊張緩和観測で資金は安全資産からリスク資産へシフト、巻き戻し主導の地合い
- トランプ政権の対イラン攻撃延期で地政学リスク後退、市場は過度な警戒を修正
- 原油急落がインフレ懸念を後退させ、リスク資産の下支え要因として意識
- 米株は原油安と中東リスク後退を好感し上昇、リスクオフ巻き戻しが主導
- 日経は自律反発も外部環境の不透明感が上値抑制、戻りは限定的
- ドル円は地政学リスク後退と当局けん制で下落、円買い圧力が優勢
- ユーロ・ポンドはドル安とショートカバーで反発、対ドルで買い戻し主導
- WTI原油は供給懸念後退で急落、ホルムズ封鎖リスクを織り込む
- ゴールドは安全資産需要後退で続落、リスクオン転換が下押し
- ビットコインは7万ドル回復、リスク選好回復が資金流入を誘発
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。
ゴールドは中期的な上昇基調の内部で、直近の価格帯を明確に下抜けた後、短期要因による構造の歪みが進行している。
短期の回帰直線(LinReg20)は下向きに傾斜し、上値水準の切り下がりが継続しているものの、中期の基調(LinReg50)はやや上向きを維持しており、上昇基調の持続性を検証する調整過程に位置づけられる。
足もとの下落は持続性を伴う一方で、ボラティリティの拡散は限定的であり、秩序を保った修正的な値動きとみられる。統計的な乖離は極端ではなく、過熱修正というよりは構造調整の一部としての推移である。ただし、下値では吸収を示す動きも認められ、一方向的ではなく攻防が生じている状態にある。
水準面では4273.83(2025年12月31日安値)が中期的な分岐点とされ、この下方への定着は構造の下押し移行を示唆し、4090近辺(200SMA)への展開を意識する局面となる。

一方で、同水準を維持しつつ4500台を回復する場合、調整の収束が視野に入り、4670超えで上昇再開の可能性が高まる。現在は戻りの抑制が続くことから、短期的な方向性は下方に偏っており、その持続性は4273.83を基準とする推移状況に左右される。
本日の経済指標とイベント(3月24日)
- 8:30(日本時間)、日本・全国消費者物価指数(2月CPI)
- 17:30(日本時間)、ドイツ・購買担当者景気指数(3月PMI)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・購買担当者景気指数(3月PMI)
- 18:30(日本時間)、英・購買担当者景気指数(3月PMI)
- 22:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(3月PMI速報値)
- 23:00(日本時間)、米・リッチモンド連銀製造業指数(3月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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