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ドル円、米金利高止まりで反発も上値警戒

市場分析
安藤修安藤修
ドル円、米金利高止まりで反発も上値警戒

米4月雇用統計を前に、市場ではリスクポジションを圧縮する資金フローが優勢となっている。米株の上値抑制と米10年債利回り4.3%台の維持が同時進行し、安全資産需要と高金利長期化観測が併存する不安定な価格形成となっている。

ドル円は長期上昇構造を維持しながらも、160円台からの急落後で短期調整圧力が残る局面。155.00を終値で維持できれば158.00方向への反発余地が意識されやすい。一方、200線(154.24近辺)を明確に割り込む場合は、長期上昇シナリオの再評価につながる可能性がある。

本日21:30発表の米4月雇用統計が最大の変動要因となる。今回は大幅鈍化が見込まれており、結果次第ではドル・株式・ゴールドの方向性が同時に切り替わりやすく、発表直後は為替市場全体で値幅拡大リスクが高まりやすい。

原油は中東情勢を巡る不透明感が下値を支える一方、需要減退懸念が上値を抑える構図が続いている。イラン情勢を背景とした地政学リスクは意識されているものの、本日の米雇用統計を受けて景気減速懸念が強まる場合は、景気敏感資産として下方向への値幅拡大の可能性がある。

前日価格変動TOP3

(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)

  • XTI/USD(WTI原油)                        +0.97%
  • USD/JPY(米ドル/円)                      +0.35%
  • BTC/USD(ビットコイン/米ドル)   -1.83%

マーケットハイライト

  • イラン情勢を巡る不透明感継続、米大統領の発言受け地政学リスクへの警戒感が根強く残る
  • 独3月製造業受注は前月比5.0%増と予想を大幅に上回り、欧州景気の回復期待
  • 米10年債利回りは4.3%台で推移、堅調な雇用情勢を背景に引き締め長期化懸念が再燃
  • 本日21:30に米4月NFP発表、予想+6.5万人と前回+17.8万人から大幅鈍化見込み
  • 米株は軟調、良好な経済指標による早期利下げ観測後退と雇用統計前の様子見が上値を抑制
  • 日経225続伸、連休中の米AI・半導体株高を好感し取引時間中の史上最高値を更新
  • ドル円反発、日銀介入への警戒感は根強いものの米長期金利の底堅い推移がドル買いを誘発
  • ユーロドル反落、好調な独指標も一時的要因と目されECB利下げ観測の重石を払拭できず
  • ポンドドル反落、英中銀の緩和含みとドル持ち直しが上値を抑制
  • 豪ドルは対ドルで反落、中国景気の先行き不透明感と商品市況の軟化が嫌気されリスクオフ
  • ゴールドは続伸、中東緊迫化に伴う安全資産への逃避とNFP結果待ちの様子見続く
  • WTI原油は上昇、地政学リスクが下値を支えるが需要減退懸念で上値は重い
  • ビットコインは8万ドル付近、直近高値圏での利益確定売りが優勢

米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析

ドル円は、長期では上昇構造を維持しているものの、足元では160円台からの急落を受け、短期調整色が強まっている。

200SMAおよび線形回帰LinReg(200)でみた大局的な方向はなお上向きであり、長期の上昇構造が明確に否定されたとはまだ判断しにくい。一方、中短期の回帰方向は下向きに傾いており、相場は「長期上昇の中で下押し圧力が強まる局面」と整理される。

統計面では、価格が中期回帰線からの下方乖離が明確であり、乖離幅は下方過熱帯に位置している。ただし、長期トレンドの持続性を示す指標が持続環境を示していることから、この乖離が即座に平均回帰へ向かうと断定することは難しく、下落継続の可能性と反発の可能性が併存している。

ボラティリティ面では、ATR Ratioが1.22と拡張状態にあり、動きやすい環境が続いている。その一方で、方向追随力を示す指標の水準が低く、一方向のトレンドとして続きやすい局面とは言い切れない。日米金利差は円安方向への基礎的な支えを提供しているが、ドルの需給バランスや市場のリスク選好度を示す指標の動きは小幅にとどまっている。

【USDJPY/日足チャート】

第一の焦点は155.00の終値維持の可否である。155.00を維持できれば短期反発余地が生じ、158.00回復が次の関門となる。158.00を終値で上回る場合、159.38方向への戻りが意識される。反対に155.00を終値で割り込む場合、154.24近辺の200SMA水準が主要下値支持となり、これを明確に下回ると長期上昇構造の評価そのものの再考が必要となる可能性がある。

本日の経済指標とイベント(5月8日)

  • 15:00(日本時間)、ドイツ・鉱工業生産(3月)
  • 21:30(日本時間)、カナダ・雇用統計(4月)
  • 21:30(日本時間)、米国・雇用統計(4月)
  • 23:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者態度指数(5月)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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