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ドル円、円買い警戒残る中160円を再び意識

市場分析
安藤修安藤修
ドル円、円買い警戒残る中160円を再び意識

中東リスク後退を背景に、原油から半導体株へ資金が移動する構図が強まっている。市場ではグローバルで金利低下期待とテック主導のリスク選好が優勢となる一方、地政学正常化後の金利観測には不安定さも残る。

日経225は史上初の65,000円突破によってセンチメント改善が加速している。ただし、上昇の主因は指数寄与度の高い値がさ株と海外リスクオンであり、市場全体へ買いが広がった局面とは異なる。指数構造上、反転時には値幅拡大の可能性がある。

ドル円は長期上昇構造を維持しつつ、短期主導で上昇トレンド再構築を試みている。米10年金利低下と円買い介入警戒が上値を抑制しており、高値圏では需給主導による不安定な値動きが継続する構造である。

本日の米ケース・シラー住宅価格指数と消費者信頼感指数は、米景気の下支え状況を示す焦点となる。株高とドル安が同時進行する現局面では、指標結果次第で米金利観測が変化し、為替と株式のボラティリティ拡大につながる可能性がある。

前日価格変動TOP3

(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)

  • JPN225(日経225)                  +3.52%
  • XAU/USD(ゴールド/米ドル)  +1.42%
  • XTI/USD(WTI原油)                 -6.92%

マーケットハイライト

  • 中東情勢緩和期待でリスク選好が優勢、地政学リスク緩和が市場全体の主導材料
  • 中国人民銀行(PBOC)USD/CNY基準値は6.8318、市場予想(6.8350近辺)をやや上回る元高設定
  • VIXは低下、リスクオンムードの高まりを反映し投資家心理が改善
  • 米主要株価指数CFDは祝日夜間に上昇、中東和平期待とUBS株価目標引き上げで買い優勢
  • 欧州株は全面高、原油安を背景にコスト減少期待から航空・旅行株を中心に上昇
  • 日経225は大幅上昇、中東緊迫緩和と原油急落を好感し史上初の6万5000円の大台を突破
  • ドル円は反落、米長期金利低下と円買い介入警戒でやや調整局面
  • ユーロドル反発、地政学リスク後退と欧州株高で1.164ドル前後へ上昇
  • ポンドドル続伸、ドル安地合い継続で対ドルでの上値追いが優勢化
  • 豪ドルは上昇、ドル安進行とリスク選好姿勢の強まりが支援材料
  • オフショア人民元は対ドルで上昇、PBOCの元高設定とドル反落を受けて堅調な推移
  • ゴールドは反発、欧州時間の押し目買いが優勢となるも有事プレミアム剥落で上値は重い
  • WTI原油は大幅続落、ホルムズ海峡再開期待で90ドル台前半へ
  • ビットコイン反発、リスクオン地合い好転で暗号資産に買い戻し波及

米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析

ドル円(USD/JPY)の日足は、長期上昇構造を維持しながら、短中期では調整局面から上方向への再整列を試みている。

価格は200SMAを上回って推移しており、長期トレンド自体はなお上向きである。一方、LinReg(50)は下向きを維持しており、中期モメンタムに減速圧力が認められる。ただし、LinReg(20)は反転上昇へ転じ、AMAも上向きを回復していることから、短期主導で上昇構造の再構築が進みつつある。

現在は価格がLinReg(100)近辺へ接近しており、中長期トレンドへ再接続できるかが重要な分岐点となる。ここを明確に上抜けした場合、159.40(Murrey 8/8)および160.00心理節目方向への上値を試す可能性がある。一方、157.80を維持できない場合には、短中期の再整列が不完全であることを示し、156.25近辺への調整再開に注意を要する。

内部指標では、ADX(14)は高水準へ上昇しており、相場の方向感とボラティリティ拡大が同時進行していることを示している。ただし、Hurst低下が示すように、現局面は一方向へ滑らかに進行するトレンドというより、ボラティリティを伴いながら上下に振れやすい地合いである。

外部環境では、米10年金利低下がドル円の上値を抑制する。DXY・VIXとも中立圏にあり、現状は需給主導で高値圏を維持している。

【USD/JPY 日足チャート】

価格は均衡帯(158.75近辺)で迷っており、上下いずれかへの明確な乖離が生じるまでは、ボラティリティを伴いながらのレンジ推移が続く可能性が高い。短期買い圧力がLinReg(100)を上抜けできるかが焦点である。

本日の経済指標とイベント(5月26日)

  • 22:00(日本時間)、米国・ケース・シラー米住宅価格指数(3月)
  • 23:00(日本時間)、米国・消費者信頼感指数(5月コンファレンス・ボード)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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