ユーロ円、上昇基調継続も勢い鈍化で方向探る
米祝日明けでNY勢の参加が本格化する中、ドル買いが市場全体を主導した。米消費者信頼感指数93.1は予想92.0を上回ったものの、前月比では鈍化傾向となった。米景気の底堅さが意識される一方、成長加速の兆候は限定的である。中東情勢は依然不透明で、原油反発と安全資産調整が同時進行する構図となっている。
ユーロ円(EUR/JPY)は中長期の上昇構造を維持しているものの、足元では値動きの勢いが鈍化している。184円台の維持が本日〜向こう数日の分岐点となりやすく、185.50を明確に上抜けると同時にボラティリティ再拡大が確認される局面では、上放れを伴う再加速へ移行する可能性が意識される。
本日は植田日銀総裁発言に加え、豪CPIとRBNZ政策金利が予定されており、アジア時間はオセアニア通貨中心に変動が拡大しやすい。米国ではリッチモンド連銀製造業指数が控えており、米景気の底堅さが再確認される場合、ドル高基調が維持される展開も想定される。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- XTI/USD(WTI原油) +3.31%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) -1.39%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) -1.82%
マーケットハイライト
- 米軍の南部イラン攻撃で停戦期待後退、WTI原油は前日急落から反発
- 米5月CB消費者信頼感指数93.1は予想92.0を上回ったものの、前月93.8から0.7ポイント低下
- 米株は高安まちまち、ナスダックはAI株主導で続伸もダウは原油高によるコスト懸念で軟化
- 日経225続伸、円安進行と半導体株高が牽引も心理的上限を意識
- ドル円は続伸、米長期金利高止まりと堅調な米指標を背景に159円台前半へ上昇
- ユーロドル反落、原油高とドル買い優勢でユーロ売り
- ユーロ円は続伸、円売り地合いが継続し185円台で推移
- ポンドドル反落、ドル高圧力が強まる中でポンドは対ドルで軟調な展開
- 豪ドルは対ドルで小幅反落、原油反発もリスク回避姿勢とドル高に押され軟調
- オフショア人民元はほぼ横ばい、米中対立懸念とドル高が重荷
- ゴールドは反落、堅調な米指標とドル高で安全資産需要が後退
- ビットコインは反落、ドル高の勢いに上値を抑えられ76,000ドル付近まで調整
ユーロ/円(EUR/JPY)テクニカル分析
ユーロ円(EUR/JPY)は中長期的な上昇構造を維持している一方、足元ではボラティリティ縮小により減速型上昇へ移行している。
ATR Ratioの低下およびATR変化率のマイナス推移は、ボラティリティの縮小傾向を示しており、現局面はトレンド加速局面ではない。加えて内部指標のHurstも0.49台と中立圏に位置しており、持続的な一方向上昇よりも押し戻しを伴う展開が示唆される。
通貨間クロス分析ではEUR/USD側に伸張圧力が継続する一方、USD/JPY側は中立化しており、EUR/JPY全体としての推進力は制約されている。

したがって現局面では、高値追随よりも184円台の下支えを確認しつつ、押し目局面を注視するスタンスとしたい。186.25突破と同時にATR再拡大が確認される場合、レンジ上放れを伴う再加速局面へ移行することが想定される。
本日の経済指標とイベント(5月27日)
- 9:00(日本時間)、日本・植田和男日銀総裁発言
- 10:30(日本時間)、豪・消費者物価指数(4月CPI)
- 11:00(日本時間)、ニュージーランド・NZ中央銀行(RBNZ)政策金利
- 23:00(日本時間)、米国・リッチモンド連銀製造業指数(5月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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