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ユーロドル、押し目形成か調整継続か方向探る展開

市場分析
安藤修安藤修
ユーロドル、押し目形成か調整継続か方向探る展開

市場はインフレ再加速を示す米PCE前年比+3.8%を消化しながらも、米株が高値圏を維持する構図が続いている。資金は現金へ退避するのではなくAI関連を中心とした大型株へ滞留しており、地政学リスク後退も重なって株式市場全体のセンチメントを支えている。

原油売り・株買い・金利低下の組み合わせが市場の中心シナリオとなっている。一方、停戦協議を巡る報道変化が生じる局面では原油を中心に値動きが大きくなりやすく、短期的な市場心理の反転には注意を要する。

ユーロドル(EUR/USD)は、中期上昇構造を維持しながらも足元では内部調整局面が継続している。米イラン協議進展に伴うドルの安全資産需要後退が下支えとなる一方で、米独金利差がドルを優位にし上値を抑制している。1.1685近辺の長期均衡帯を巡る攻防が中期方向を測る重要な局面となっている。

本日は東京都区部CPI、ドイツCPI速報値、カナダGDPなど物価と景気を同時に確認する日程となる。市場ではインフレ高止まりと成長減速の組み合わせが意識されており、結果次第では主要通貨や金利市場でポジション調整が進みやすい環境にある。

前日価格変動TOP3

(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)

  • XAU/USD(ゴールド/米ドル)   +0.89%
  • XTI/USD(WTI原油)   -0.90%
  • BTC/USD(ビットコイン/米ドル)   -2.12%

マーケットハイライト

  • 米イラン60日停戦覚書MOU報道で原油急落、最終承認待ちが市場の焦点
  • 米4月PCEは前年比+3.8%へ加速も、予想の範囲内で市場反応は限定的
  • 米Q1GDP改定1.6%増に下方修正、成長の軟化とインフレ高止まりの並存を意識
  • ムサレム総裁は利上げ余地示唆、年内利下げ観測はさらに後退
  • 米株は上昇、インフレ過熱警戒の一服と地政学リスクの緩和報道が株価を牽引
  • 日経225は反発、米株高の流れや中東リスク緩和による安心感から買い優勢
  • ドル円は反落、ドル高一服に伴うポジション調整で円買い戻しが優位
  • ユーロドル反発、米指標軟化と欧州回復期待で1.16台維持
  • 豪ドルは堅調、原油安で中東リスクを織り込みつつ底堅い動き
  • オフショア人民元は1ドル6.77元台、およそ3年ぶりのドル安元高水準
  • ゴールドは反発、米GDP下振れとインフレ懸念で実質金利低下を意識した買い
  • WTI原油は続落、米イラン停戦MOU報道による供給懸念緩和で売り優位
  • ビットコイン続落、米タカ派スタンスと流動性引き締め観測で上値重い展開

ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析

ユーロドル(EUR/USD)日足は、中期的には上昇構造を維持しているものの、足元ではその内部で進行する短期下降局面が優勢となっている。中期の線形回帰線(LinReg(50))はプラスを維持しており、中期トレンドは減速局面と整理される。

価格は200SMAを下回って推移しており、200ALMA・200SMA・LinReg(200)が収束する1.1685近辺は、市場参加者の長期均衡価格帯として機能している可能性がある。一方、内部トレンド系指標からは、現在の下落がノイズ的レンジではなく、持続性を伴う方向相場へ移行を示唆している。

ただし、ATR系指標は低下しており、急落型ではなく低ボラティリティ型の調整局面としての性格が強い。したがって、現時点では1.1685近辺の長期均衡帯を回復できるかが最大の焦点となる。

回復失敗が続く場合は、1.1562方向への下押し圧力が強まり、戻り売り優位の地合いが続きやすいと考えられる。一方、1.1685回復と短期傾斜の改善が確認される場合は、中期上昇構造への回帰余地も残る。

【EUR/USD 日足チャート】

今後の注目ポイントは、1.1685近辺での価格反応、LinReg(20)傾斜の変化、ATRの反転有無、ならびにMacro環境の方向変化である。

本日の経済指標とイベント(5月29日)

  • 8:30(日本時間)、日本・東京都区部消費者物価指数(5月CPI)
  • 8:50(日本時間)、日本・鉱工業生産(4月)
  • 16:55(日本時間)、ドイツ・失業率(5月)
  • 21:00(日本時間)、ドイツ・消費者物価指数(5月CPI速報値)
  • 21:30(日本時間)、カナダ・実質GDP(四半期)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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