WTI原油急騰、過熱感残る中で次の方向を探る局面
米ISM製造業指数が予想を上回り、仕入価格(企業のコスト)が急騰し、インフレ再燃が懸念されている。中東情勢の緊迫化も重なり、金利高止まり観測と供給リスクが同時に意識される構図となり、ドルと実物資産が相対的に選好されやすい地合いにある。
WTI原油は75ドル超で過熱後、69ドル台まで調整。現状は71ドル台で方向模索中であるが、スピード調整の局面である。67ドルを維持できれば75ドル再試行も視野に入る。
インフレと原油高が重なると、金融引締め長期化観測が強まり、時間差で実需減速懸念が浮上する可能性がある。需要鈍化が意識されれば、株・豪ドルなどの高β通貨が連鎖安に転じやすい。本日ユーロ圏CPIの結果次第でも金利上昇の可能性がある。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +7.55%
- BTCUSD +5.52%
- JPN225 -1.59%
マーケットハイライト
- 中東情勢緊迫でリスク回避ムード、米イラン攻撃が市場の不確実性を高める
- 米2月ISM製造業指数52.4と予想上回る、投入価格急騰がインフレ懸念を再燃
- 米ダウはインフレ警戒と地政学リスクで反落、ナスダックは3日ぶりに反発
- 日経225は反落、中東有事で主力株に利益確定売り圧力が優勢
- ドル円続伸、強めのISMと利下げ観測後退でドル買い・円売り進行
- ユーロドル反落、ECB緩和観測後退と原油高による交易条件悪化が重し
- ポンドドル反落、リスクオフのドル高と英経済先行き懸念が売り材料に
- 豪ドル/米ドルは反落、リスクオフ気味の地合いで上値重い展開
- ゴールドは続伸、中東情勢緊迫とインフレ再燃懸念で安全資産需要が強まる
- 原油は続伸、中東情勢緊迫化で供給懸念強く買い集まる
- ビットコインは6万ドル台後半まで上昇、イラン情勢とETF資金流入期待が支え
WTI原油/米ドル(XTI/USD)テクニカル分析
WTI原油(XTI/USD)の日足チャートを分析する。
価格は中東情勢の緊迫化で75ドル台まで急騰したが、地政学リスクの落ち着きとともに69ドル前半まで下落。現在は71ドル台まで戻っている。
25日移動平均線が50日・200日線(63ドル付近)を上回っているため、中期的な上昇トレンドは継続中と判断できる。
今回の急騰時に付けた水準は、200日線ベースのボリンジャーバンド+3σと50日線ベースの+4σが75ドルで重なった。これは統計的に滅多に起きない過熱状態であり、そこからの下落は「行き過ぎの修正」と見るのが自然だ。VR(ボラティリティレシオ)が1.31まで上昇し、CCI(商品チャネル指数)も200を超えていることが、この解釈を裏付けている。
注目すべきは、OBV(累積売買高指数)が高水準を保っていることから、今回の下げは強い売りが主導したものではなく、買いと売りが拮抗する中での一時的な調整と考えられる。現時点では、大きな資金流出や本格的な下落トレンドへの移行を示す兆候は確認できない。

今後のポイントは、ボリンジャーバンド+1σに当たる67ドル前後を下値として維持できるかどうかだ。この水準を守り、25日移動平均線の上昇が続けば、再び上値を試す展開が見込まれる。
本日の経済指標とイベント(3月3日)
- 8:30(日本時間)、日本・失業率(1月)
- 19:00(日本時間)、英・春季予算声明
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(2月HICP)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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