ドル円は介入警戒で急落、161円台で方向探る
米6月雇用統計の大幅下振れを受け、市場は利下げ期待と景気減速懸念を同時に織り込む展開となった。米金利低下観測を背景にドル売りが優勢となる一方、株式市場では景気への警戒感が残り、リスク資産全体で方向感を探る動きが続いている。
ドル円(USD/JPY)は、中長期の上昇トレンドを維持しながらも、短期的には調整色を強めている。本邦当局による為替介入への警戒感が高まるなか、米連休前の薄商いも重なり、積み上がったドルロングの巻き戻しが進み、一時160円台への急落となった。
本日は米国休場となり、市場流動性の低下が価格変動を増幅しやすい環境となる。中国・欧州の6月サービスPMIやECBラガルド総裁、BOEベイリー総裁の発言を通じて、米雇用統計後の景気認識と利下げ期待の織り込みを巡る市場の反応が注目される。
前日価格変動TOP3
(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) +2.22%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +2.10%
- JPN225(日経225) -1.88%
マーケットハイライト
- ドル円は急落、介入警戒による円買い戻しで162円台から一時160円台へ
- 米6月雇用統計は+5.7万人へ急減速、雇用成長鈍化でドル売り加速
- 米5月製造業受注は前月比-1.3%、昨年12月以来のマイナスで景気減速感が顕著に
- 豪州5月貿易収支が30.2億AUDの赤字へ転落、2015年末以来の大幅赤字幅
- 米株主要指数はまちまち、利下げ期待と景気後退懸念が交錯
- 日経225は続落、海外株安と急激な円高転換が重荷となり売り優勢
- 英中銀のマン委員が追加利上げの可能性に言及、インフレ目標乖離への警戒感強まる
- ポンドドル続伸、マン英中銀委員のタカ派的な利上げ容認発言がポンドの支えに
- ユーロドルは反発、米金利急低下に伴うドル全面安の流れに乗り一時1.14台後半
- 豪ドルは対ドルで上昇、貿易赤字を米雇用統計後のドル安が相殺
- 人民元(CNH)は対ドルで元高、ドル売りが波及し対ドルで元高方向への動き
- ゴールドは続伸、米利上げ観測の後退と金利低下を背景に4,100ドル台へ
- WTI原油は反発、供給懸念後退もNY引けにかけてドル安背景に底堅く推移
- ビットコイン続伸、ドル急落に伴う代替資産への資金流入と買い戻しで底堅さを維持
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円(USD/JPY)の日足は、162.84付近の直近高値を試した後に反落し、足元では161円前後まで押し戻されている。ただし、価格は200日移動平均線を大きく上回っており、LinReg(50)・LinReg(200)も上向きを保つ。チャート上では、急落後も中長期の上昇構造が大きく崩れた段階ではない。
直近の大陰線により価格はAMAやVIDYA付近まで下落しており、短期的には上昇一服と押し目形成の局面に入った可能性がある。
ADXは高水準を維持し、+DIが-DIを上回ることから基調は上向きだが、-DIの上昇は短期的な調整圧力の強まりを示唆する。RSIも70近辺から50台前半まで低下し、過熱感は解消されて中立圏へ戻りつつある。

上値は162.84の回復が最初の焦点となり、明確に上抜ければ163.60付近が次の目標となる。下値では160.62が短期的なサポートとして意識され、160.00を割り込む場合は調整が深まり、158.30付近まで下押す可能性もある。なお、米金利動向や金融政策見通し、為替介入への警戒感には引き続き注意が必要である。
本日の経済指標とイベント(7月3日)
- 米国・休場
- 10:45(日本時間)、中国・RatingDogサービス部門購買担当者景気指数(6月・PMI)
- 16:55(日本時間)、ドイツ・サービス部門購買担当者景気指数(6月・PMI)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・サービス部門購買担当者景気指数(6月・PMI)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁 発言
- 17:30(日本時間)、英国・サービス部門購買担当者景気指数(6月・PMI)
- 24:00(日本時間)、英国・BOEベイリー英中銀総裁 発言
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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