ドル円、介入後の半値戻しが戻りの強さを測る焦点に
米7月PPIの前年比+4.7%への鈍化で追加利上げ観測が後退し、米金利低下と米株高がリスク選好を支えている。一方、各国の政策期待には差が残り、ドル全面安ではなく相対的な金利見通しが価格形成を左右する構造となっている。
本日の注目銘柄である英ポンド/米ドル(GBP/USD)は、長期上昇トレンドを維持する一方、足元では上昇の勢いが鈍る局面にある。英GDPの前期比+0.4%と英米金利差が下支えとして機能するものの、景気の底堅さは政策金利の先高観を一段と強めるには至らず、ポンド買いの積み増しを抑える要因となっている。
本日は米小売売上高とミシガン大学消費者態度指数、ユーロ圏GDPが控える。米景気指標がPPI後に進んだ金融引き締め観測の後退を修正する内容となれば、金利見通しの再評価を通じて資金フローが変化し、米国時間に変動幅が拡大する可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※午前7時までの24時間変動を直近の平均的な値幅と比較)
- NAS100(NASDAQ 100) ↑ 68%
- XAU/USD(ゴールド/米ドル) ↓ 59%
- XTI/USD(WTI原油) ↓ 35%
マーケットハイライト
- 米7月PPI前年比+4.7%、予想+4.9%下回りインフレ鈍化が鮮明に
- 英国4-6月期GDPは前期比+0.4%、市場予想と一致し緩やかな成長を維持
- 米株主要指数は堅調、PPI下振れによる金利低下とAI関連株高でS&P500は最高値圏
- 日経225連動CFDは続伸、米株高を追い風に先物主導で買い優勢の地合い
- ドル円は続伸、米金利の先高観後退でも介入後の円高修正が続き159円台半ばへ
- ユーロドルは反発、米PPI下振れを受けた米金利低下がドルを抑え1.15ドル台を維持
- ポンドドルは続落、英国GDPは底堅いものの利上げ期待の追加上昇につながらず上値は限定的
- 豪ドルは対ドル・対円で続伸、株式市場のリスク選好が支援材料
- ゴールドは反落、株高によるリスク選好改善が安全資産需要を抑制する局面
- WTI原油は続落、米供給不安の後退と需要見通しへの慎重姿勢が売り材料
- ビットコインは続落、米株高にも追随できず6万ドル台前半で調整圧力が継続
英ポンド/米ドル(GBP/USD)テクニカル分析
ポンドドル(GBP/USD)の日足は200日移動平均線:SMA(200)を上回り、20・50・520日の各LinReg(回帰線)も上向いている。短期から超長期まで方向がそろっており、基調は上昇トレンドと判断できる。
一方、足元ではLinReg(20)付近で上値が重く、上昇構造を維持しながらも、いったん勢いが鈍る局面にある。
ADXは42.3と高水準でトレンド強度は確認でき、+DIが-DIを上回るため方向性としては買い優勢が続く。ただし直近の上昇後に伸び悩んでおり、ここから上昇の勢いを取り戻せるかが焦点となる。
外部環境では英米10年金利の相対面がポンドを支える一方、DXYはほぼ横ばいで、ドル側からの強い方向性は確認できない。

上値は1.3550が最初の重要水準で、明確に上抜ければ1.3610が次の目安となる。下値は1.3430が短期的な上昇構造を維持できるかを確認する重要水準となる。明確に割り込む場合は上昇の勢いがさらに弱まり、次の下値目安である1.3370方向への調整に注意したい。
本日の経済指標とイベント(8月14日)
- 7:30(日本時間)、ニュージーランド・ビジネスPMI(7月)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・域内総生産(4-6月期 GDP 改定)
- 21:30(日本時間)、米国・小売売上高(7月)
- 23:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者態度指数(8月 速報)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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