米労働市場の強さ裏付けるJOLTS求人件数の予想上振れでドル買い活発化
米アトランタ連銀ボスティック総裁は利下げ判断に慎重、政策波及の確認を重視する姿勢を表明
ドル円は反発、好調な米指標と利下げ後ずれ観測で急伸
本日注目指標は、米ADP雇用、ISM非製造業、カナダ政策金利など重要発表が多数
ポンドドルはレジスタンス接近、テクニカル面では慎重姿勢を要すが突破なら一段高視野
価格変動TOP3
- USDJPY +0.99%
- CADJPY +0.93%
- XAUUSD -0.88%
NY市場マーケットハイライト
- 米株式相場堅調、米半導体関連の銘柄主導で
- 米ボスティック総裁は利下げに慎重発言、政策波及の確認を優先
- ドル円反発、良好な米労働指標を受けたドル買いの流れが継続
- ユーロ円続伸、ドル円や米国株高につれて上昇、163円半ば
- ユーロドルは下落、ユーロ圏HICP速報値の予想下振れでユーロ売り先行
- ポンドドル反落、BOE総裁の発言で英利下げ加速の可能性が意識される
- 原油は上昇、イラン制裁交渉拒否とウクライナ情勢で地政学リスクを警戒
英ポンド/米ドル(GBP/USD)テクニカル分析
ポンドドル(GBP/USD)の日足チャートを分析する。現在の価格は、移動平均線(20EMA:茶色線)および±2.0%のエンベロープ上限(青線)に沿って推移しており、緩やかな上昇基調を維持している。テクニカル的には、トレンドに沿った上昇地合いが続いてきた状況である。
足元では、2022年2月高値であるレジスタンスライン(水色帯:約1.36000〜1.36430)に接近しており、この水準を明確に上抜けるか否かが、短期的な方向性を決定づける重要な分岐点となる。
中期的には、過去の波動高値を基にした2つの価格帯(オレンジ・グレー帯)が節目として機能しており、これを上回って推移している点は、トレンド持続性が示唆される。
一方で、エリオット波動的には上昇第5波の可能性も否定できず、過熱感への警戒も必要である。また、オシレーター系指標であるモメンタムグラフ(図下段:緑線)では、価格上昇と逆行する下降ダイバージェンスが見られることにも留意したい。

今後は、前述のレジスタンス帯での値動きが短期的な方向性を左右する重要なポイントとなる。明確に上抜けた場合は高値更新を伴うトレンド拡大の可能性が高まるが、反落が確認されれば、調整局面入りのリスクも生じる。現局面では、上値抵抗帯での反応が調整圧力の有無を見極める手がかりとなるだろう。
今日の経済指標とイベント(6月4日)
- 10:30(日本時間)、豪・国内総生産(GDP)
- 20:00(日本時間)、米・MBA住宅ローン申請指数
- 21:15(日本時間)、米・ADP雇用者数
- 21:30(日本時間)、米・FRBボスティック理事講演
- 22:45(日本時間)、米・購買担当者景気指数(PMI)
- 22:45(日本時間)、カナダ・中銀(BoC)政策金利
- 23:00(日本時間)、米・ISM非製造業景気指数
- 23:30(日本時間)、米・原油在庫統計
- 翌3:00(日本時間)、米・地区連銀経済報告[ベージュブック]