ビットコイン、リスクオフ下で戻り試す展開
中東情勢の緊迫化によるエネルギー価格上昇を背景に、市場は成長減速とインフレ圧力の組み合わせを警戒している。原油急騰は企業コストと金融政策の双方に影響するため、リスク資産への資金流入は鈍化しやすい構図にある。
ビットコインは急落後の調整局面に入り、現在は下降トレンド内で戻りを試す展開となっている。短期的には戻り基調が続いているものの、依然として長期トレンドの下側に位置しており、方向感は模索状態にある。
米2月雇用統計(22:30)が本日の値動きに最も影響する注目指標。想定外の弱い数字が出た場合、リスク資産に一時的な買い戻しが入るシナリオへの警戒が必要である。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD(WTI原油) +3.51%
- BTCUSD(ビットコイン) -2.87%
- JPN225(日経225) -3.52%
マーケットハイライト
- 中東緊迫化を受けた原油急騰がインフレ再燃懸念を呼び、資金はドルへシフト——ホルムズ情勢が最大リスク
- 中国が成長目標を4.5〜5%へ引き下げ、投資主導から消費主導への構造転換を示唆
- エネルギー価格の上昇と関税引き上げ観測が、世界景気減速リスクとして市場で意識
- 原油高と貿易摩擦観測を嫌気し米ダウは784ドル安、企業利益圧迫への警戒が上値抑制
- 日経225はエネルギー高と中東不安で大幅反落、日本企業のコスト増懸念が重石
- ドル円は反発、中東リスクでドル需要強まり日銀の慎重姿勢が円売りを誘発
- ユーロドルは反落、ECBの慎重姿勢とエネルギー高による欧州景気懸念が重石
- ホルムズ封鎖懸念を背景に原油が急騰、主要国の仲介協議が最悪シナリオをやや後退させる
- ゴールドは急伸後の利益確定で反落も、地政学リスクが下値を下支え
- ビットコインは株安・原油高によるリスクオフ環境で、高値圏から調整売り
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコインの日足チャートを分析する。
価格は依然として200日移動平均線(200SMA)を下回って推移しており、長期的な上昇の流れは崩れたままだ。50日回帰直線も下向きで、大局の方向性に変化はない。
現在、米国株との短期的な連動性は限定的であり、暗号資産固有の需給が価格を左右しやすい局面にある。ETFへの資金フローなどの大口動向など、暗号資産市場の動きが相場の方向感を決める要因となっている。
この1ヶ月は急落後のもみ合いが続いており、トレンドの勢いを示すADXは低下傾向にある。値動きの振れ幅(ATR)はピークから縮小しつつあるものの依然高水準で、相場の緊張感は続いている。売られ過ぎの度合いを示すZScoreは底値圏から回復しつつあるが、本格的な調整が終わったとは言い切れない状況だ。また、25EMAの維持が次の方向を決定づける分岐点となる可能性が高い。

直近の注目ポイントは25EMA(現在6万9700付近)の維持である。この水準を守り切れば、7万4100、そして7万7000付近への戻りが視野に入る。逆に明確に割り込んだ場合は、6万2200付近が次の下値目標となる。
本日の経済指標とイベント(3月6日)
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・域内総生産(10-12月期GDP)
- 22:30(日本時間)、米・小売売上高(1月)
- 22:30(日本時間)、米・雇用統計(2月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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