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ビットコイン、均衡帯下回り 戻り売り優勢の地合い続く

市場分析
安藤修安藤修
ビットコイン、均衡帯下回り 戻り売り優勢の地合い続く

米ISM製造業指数の改善を受けて景気減速懸念が和らぎ、市場ではAI関連を中心としたリスク選好が再び意識されている。米主要3指数と日経225が最高値圏を更新するなか、成長期待に向かう資金フローが相場全体の下支えとして機能している一方、中東情勢の不透明感がエネルギー価格を通じた新たなリスク要因となっている。

ビットコインは短中期では調整局面が継続している。現物ETFからの資金流出に加え、株式市場へ向かう資金との競合やNASDAQ100対比での相対劣後が重しとなっており、需給面では戻り売り優位の構造が維持されている。

本日は米JOLTS求人件数とユーロ圏HICPコア速報値が焦点となる。景気の底堅さとインフレ圧力のバランスが再評価される局面では、利下げ期待の織り込み修正を通じて金利市場の変動が拡大し、為替や暗号資産市場のポジション調整を促す要因となる。

前日価格変動TOP3

(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)

  • XTI/USD(WTI原油)                       +4.69%
  • JPN225(日経225)                         +1.63%
  • BTC/USD(ビットコイン/米ドル)   -2.96%

マーケットハイライト

  • イランが米国との協議停止報道、海峡封鎖リスクが再び意識される
  • 米5月ISM製造業は54.0と活動拡大、5カ月連続で50上回り景気底堅さを示唆
  • 米主要3指数が史上最高値更新、AI関連中心に買い継続
  • 日経225は続伸、取引時間中で最高値更新し強気相場が継続
  • ドル円159円台後半へ続伸、米ISM製造業の強い結果を受けた米長期金利上昇に伴うドル買い
  • ユーロドル反落、ドル高再開に加え原油高が欧州景気懸念を強める
  • 豪ドルは対ドルで軟調、米金利上昇とリスクセンチメントの揺らぎが重し
  • オフショア人民元は対ドルで軟調、米金利高止まりを背景に元売り優勢
  • ゴールドは反落、米長期金利の上昇による無金利資産への投資妙味後退が重し
  • WTI原油は反発、イラン協議停止報道で供給懸念再燃し地政学買いが優勢
  • ビットコインは続落、ETFからの資金流出継続で7万1000ドル水準まで下落
  • 暗号資産ステラルーメン(XLM)は7日間で7割超の上昇、DTCC提携期待が買い材料
  • 台北でCOMPUTEX開幕、エヌビディア新製品発表でAI関連期待が継続

ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析

ビットコイン(BTC/USD)日足は、下落圧力が優勢となる調整局面にある。

LinReg(50)はなお横ばい基調を維持している一方、LinReg(20)、30ALMA、AMA、VIDYAはいずれも下向きに転じており、価格はこれら主要均衡線を下回って推移している。このことから、現時点では短中期の需給バランスが弱化し、均衡帯そのものが切り下がっている局面と考えられる。

特に、7万5000近辺は、AMA、VIDYA、30ALMAが集まる短中期均衡帯であり、単なる水平レジスタンス以上に需給バランスの変化を判断する重要水準として注目される。同水準を明確に回復できない限り、単純な平均回帰よりも均衡帯の低下に沿った調整継続を基本シナリオとする。

ADXは上昇基調を維持しており、LinReg(20)の下降および-DI優位と合わせると、現在の下落は単なるレンジ内変動ではなく、一定のトレンド性を伴って進行していると考えられる。また、ビットコインとNASDAQ100との比率も弱含みで推移しており、外部環境面ではビットコインの相対劣後が継続している。

【BTC/USD 日足チャート】

重要価格帯は7万5000〜7万6950の均衡回帰ゾーン、7万の心理的サポート、6万8750の統計的下限帯である。当面は戻り売り優位の構造を想定しつつ、7万近辺での需給変化と均衡帯回復の有無を確認する局面と考える。

本日の経済指標とイベント(6月2日)

  • Computex 2026、台湾(6/2~6/5)
  • 10:30(日本時間)、豪・住宅建設許可件数(4月)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(5月HICPコア指数・速報値)
  • 23:00(日本時間)、英国・BOEベイリー総裁 発言
  • 23:00(日本時間)、米国・JOLTS求人件数(4月)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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