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注目の経済指標とイベント(4/13 ~ 4/17)

ウィークリー分析
安藤修安藤修
注目の経済指標とイベント(4/13 ~ 4/17)

足元の市場は、米金利の高止まりとインフレ鈍化の不確実性が同時に織り込まれ、リスク資産全体で方向感が分断されている。株式は持ち直しの動きも見られる一方、金融政策の転換時期が定まらず、ポジションは短期志向に傾きやすい環境となっている。

NASDAQ100は、米PPIコアやベージュブックを控え、インフレ再燃か鈍化かの分岐点に位置している。特に、FRBの年内利下げ見通しが維持される中で、インフレ指標次第では金利経由でバリュエーション修正が起きやすく、成長株の感応度が最も高い局面にある。

ビットコインは、金利環境と流動性の影響を強く受ける一方で、NASDAQとの連動性が低下している点が現在の特徴。この乖離は、従来の「株式主導のリスクオン」という前提が崩れていることを示し、マクロ要因ではなく資金フロー単独で価格が歪みやすい局面にある。

今週は米PPIコアを中心に、インフレ期待の再評価が市場全体のリスクバランスを左右する。結果が強ければ利下げ後退を通じて金利上昇圧力が強まり、株式・暗号資産ともに下方向への値幅拡大リスクが高まりやすい構造となる。

注目の経済指標とイベント(4/13 ~ 4/17)

日付経済指標とイベント日本時間
4/13(月)日本・日銀植田総裁発言15:15
米国・中古住宅販売件数(3月)23:00
4/14(火)中国・貿易収支(3月)
日本・鉱工業生産(2月確報値)13:30
米国・生産者物価指数(3月PPIコア)21:30
英国・BOEベイリー総裁発言25:00
4/15(水)ユーロ圏・ECBラガルド総裁、発言8:00
ユーロ圏・鉱工業生産(2月)18:00
米国・NY連銀製造業景気指数(4月)21:30
米国・石油在庫統計23:30
英国・BOEベイリー総裁発言24:50
米国・ベージュブック27:00
4/16(木)豪・雇用統計(3月)10:30
中国・国内総生産(四半期GDP)11:00
英国・国内総生産(2月GDP)15:00
英国・鉱工業生産(2月)15:00
ユーロ圏・消費者物価指数(3月HICPコア改定値)18:00
米国・PHL連銀製造業景気指数(4月)21:30
米国・新規失業保険申請数21:30
米国・鉱工業生産(3月)22:15
4/17(金)ユーロ圏・貿易収支(2月)18:00
カナダ・住宅着工件数(3月)21:15

重要な指標・イベント

  • 4月13日(月)日本・日銀植田総裁発言
    追加利上げの時期や国債買い入れの見直しに関する具体的な発言が出れば、円相場が急速に動く局面も想定される。週初の発言がそのまま週全体の値動きのトーンを決めることが多く、特にドル円では仕掛け的な動きが起きやすいタイミングでもある。
  • 4月14日(火)米国・生産者物価指数(3月PPIコア)
    消費者物価に先行するインフレ指標で、FRBの利下げ開始時期の見方に直接影響する。予想を上回った場合、米金利の上昇観測からドル買いが強まり、金利を生まない資産であるビットコインやゴールドには売り圧力が加わりやすい。
  • 4月16日(木)中国・国内総生産(第1四半期GDP)
    世界最大の資源消費国の成長実態が示されるため、原油・銅・鉄鉱石といったコモディティ価格が直接反応しやすい。中国との貿易連動性が高い豪ドルにとっては方向感を左右する重要指標であり、アジア時間全体のリスク感応度にも影響する。
  • 4月16日(木)ユーロ圏・コアHICP改定値(3月)
    ECBの政策判断において、インフレ鈍化のペースを確認する上で欠かせないデータ。米国との金利差動向を左右し、ユーロドルの方向性が定まることで、ドル建てで評価されるコモディティや暗号資産の価格形成にも波及する。
  • 4月16日(木)豪・雇用統計
    RBAが政策判断の拠り所とする雇用・賃金環境の実態が問われる指標。アジア時間に発表されることから市場参加者が動きやすく、豪ドルはレバレッジを効かせた個人投資家にも人気の高い通貨であるため、数字次第では短時間に大きな値幅が生じる場合がある。

相場のファンダメンタル

ドル円相場は、足元で158〜160円近辺でのレンジ色が強い推移となっているが、その背景には米金利の高止まりと、国内との金利差が依然として大きいことがある。 もっとも、160円台では日本当局による円安けん制への警戒感が強く意識されており、上値追いに慎重さがにじむ局面も増えていると考えられる。

一方で、米・イラン情勢をきっかけとした原油高は、エネルギー価格を通じて世界的なインフレ圧力を高める要因として意識されてきたが、足元では2週間停戦合意を受けて原油価格が一時急落するなど、地政学リスクとインフレ期待のバランスが揺れ動いている状況である。 FRBは3月会合後もインフレ見通しをやや上方修正しつつ、年内1回程度の利下げ見通しを維持しており、インフレ鈍化が十分に確認されるまでは慎重なスタンスが続くとの見方がドルの下支え要因となっている。

今後の焦点としては、14日に発表予定の米3月PPIコアが、インフレ再燃懸念を強めるか、それとも落ち着きを示すかが注目されやすい局面にある。 さらに、中国の第1四半期GDPや豪雇用統計など、世界景気の方向感を占う指標も控えており、これらの結果次第では、リスク選好度合いや為替市場全体のトレンド、ボラティリティに変化が生じる可能性が高まっているとみられる。

テクニカル分析

ナスダック100インデックス(NAS100)

ナスダック(NAS100)の週足は、23,050付近から大きく持ち直しているものの、相場全体の基調が明確に上向きへ転じたとはまだ言い切れない局面である。足元では反発が続いているが、その値動きは安定した上昇というより、方向感を探る中で変動が大きくなっている過程とみられる。

構造を見る上で重要なのはLinRegであり、20週と8週の双方がなお下向きを示している点は見逃せない。これは、短期的に持ち直しが進んでも、週足の大きな流れでは下方圧力が残っていることを示唆している。一方で、価格の戻り自体は無視できず、相場は週足構造の再評価が進む分岐点にあると考えられる。

今後の焦点は25,400である。ここを明確に上抜くなら、下向きの流れに修正が入り、次の節目として26,277が意識されやすくなる。他方、25400の回復が鈍く、再び23,050を下回る場合には、今回の反発は一時的な戻りにとどまり、次は22,200の水準が注目される可能性が高まる。

現段階では、変動の大きさに比べて方向の確証は限られており、重要価格帯を通じて週足構造の変化を丁寧に見極める局面である。

【NAS100/週足チャート】

ビットコイン/米ドル(BTC/USD)

ビットコイン(BTC/USD)週足は、下向き構造が続く中で、ナスダックとの連動低下と相対的な弱さが際立つ局面にある。ビットコインとナスダックの13週相関は0.102と低位にとどまり、BTC/NAS100比率も下向きで推移しており、株式主導のリスクオン構造は機能しにくい状況となっている。

このような相関低下局面では、外部市場よりも個別の流動性や需給要因が価格形成に与える影響が相対的に大きくなりやすい。

足元では70,000付近で下げ止まりの動きが見られるが、当面の分岐は74,500である。ここを上抜ければ84,380付近までの戻り余地が意識される一方、回復が鈍く70,000を割り込む場合は、59,380近辺まで下落余地が拡大しやすい。

上値は戻り売り圧力が残る一方、下値は流動性主導で急変しやすく、リスクリワードの非対称性にも注意が必要である。

中長期的には200SMA水準-10%下の53,130近辺が重要な支持帯となり、週足構造の分岐点として意識される。現局面では外部環境よりも価格水準に基づくシナリオ分岐の重要性が高い。

【BTCUSD/週足チャート】

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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