米国では、米政府高官による相次ぐ『政府機関閉鎖の可能性』発言が市場心理を冷やし、不透明感が台頭。米株は上昇を維持したものの買い手は慎重姿勢を強め、上値は限定的。
米ドル指数は利下げ観測で軟調推移。足元では複数の長期サポート帯で短期反発も視野に入るが、これを割り込むと下落再燃も懸念される。
本日は日銀短観、ユーロ圏HICP、米ADP雇用統計、米ISM製造業景況指数など重要指標が多数予定されており、ドル相場を含むマーケット全体のボラティリティ上昇が警戒される。特に米ISMの内容は今後の金融政策見通しに直結するため注目される。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +0.67%
- JPN225 -0.61%
- XTIUSD -1.15%
NY市場マーケットハイライト
- トランプ大統領、「おそらく政府機関は閉鎖になるだろう」と発言し市場の不透明感高まる
- 米国株は上昇維持も伸び悩み、政府閉鎖懸念で買い手控えムード継続
- ドル一段安、低調な米指標で売り優勢
- ドル円続落、米指標低調による米金利低下が重石
- ユーロドルは続伸、政府閉鎖懸念で買い優勢に
- ゴールド最高値更新、米政府機関の閉鎖懸念リスクで不確実性高まる
- 原油は続落、OPECプラス増産観測で売りが加速
- ビットコイン小幅反落、米政局不透明感でリスク資産に売り圧力
米ドル指数(USIDX)テクニカル分析
米ドル指数の日足チャートを分析する。1月以降、価格は下落基調を継続しており、4月からは下降チャネル内(橙線)で推移しつつ、200EMAとほぼ並行する動きを見せている。
RSI(14)は50前後で推移しており、モメンタムに大きな偏りは見られない。
下値の焦点は96.50ptおよび96.10ptで、この価格帯は長期トレンドラインが交差する位置にあるため価格反応に注視したい。一方、戻りの目標は98.83ptおよび99.22ptで、これらを明確に上抜けるようであれば、下落基調に変化の兆しが生じる可能性がある。
短期的には下値模索が継続しやすい状況にあるが、現水準は週足および月足チャートにおいて複数のサポート水準が収束する位置にある。加えて、RSIも週足・月足ベースでは40近辺にとどまっており、反発余地が意識されやすい水準に接近している。

ただし、これらの長期的なサポート水準を明確に下抜けるようであれば、下落トレンドが再加速する可能性にも警戒が必要である。なお、今週は重要な米経済指標の発表が予定されており、結果次第では相場の方向感に影響を与える可能性があるため、イベントリスクには十分な注意が必要である。
今日の経済指標とイベント(10月1日)
- 8:50(日本時間)、日本・日銀短観
- 16:55(日本時間)、独・製造業購買管理者指数(PMI)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(HICP)
- 21:15(日本時間)、米・ADP雇用統計
- 22:45(日本時間)、米・製造業購買管理者指数(PMI)
- 23:00(日本時間)、米・ISM製造業景況指数
株価指数CFDのお取引きをお考えの方は、ThreeTraderの取引条件・ツール情報をご参照ください。
(※この情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。)