シルバー急落、80ドル突破ならず-ゴールドも軟調
貴金属市場ではゴールド・シルバーともに急落。貴金属市場ではゴールド・シルバーともに急落。シルバー(XAG/USD)は80ドル超から急落し弱気の包み込みパターンを形成、短期調整入りの兆候。
日銀「主な意見」では、複数委員が追加利上げに前向きな姿勢を示し、日本長期金利は2.055%まで上昇。これを受けた円買いが進み、ドル円は156円台へ下落、年末利確売りも重なる。
本日米住宅指標発表後、明日未明4時(12/31)にFOMC議事要旨公開予定。年末薄商い下でボラティリティを左右する注目材料。
シルバー急落、80ドル突破ならず-ゴールドも軟調。
前日価格変動TOP3
- XTI/USD +1.58%
- XAU/USD -4.40%
- XAG/USD -8.90%
NY市場マーケットハイライト
- 米11月中古住宅販売指数+3.3%、8月来の高水準で回復示す
- 米ダラス連銀指数は▲10.9、製造業は5カ月連続で低調推移
- 日銀「主な意見」公表、委員多数が今後も適時の追加利上げを支持
- 米ダウ続落、年末控えハイテク株に利益確定売り広がる
- 日経225反落、一時400円超安も5万円台は維持
- 日本長期金利2.055%に上昇、日銀のタカ派姿勢で反応
- ドル円反落、日銀「主な意見」公表後に円買い進行
- ユーロドル反発、年末商い低調で方向感乏しく推移
- ゴールド・シルバーは急落、記録高後の売り優勢で買い戻しは限定的
- 原油は反発、地政学的リスクを意識した買い戻し優勢
- ビットコイン小幅続落、売り手仕舞いで一時9万ドル接近も上値重く売り圧力続く
シルバー/米ドル(XAG/USD)テクニカル分析
シルバーの日足チャートを分析する。前日は長い陰線を形成し、前日高値を包み込む弱気の包み込みパターンが出現している。上値は80.00ドル近辺で頭を抑えられており、この水準が年内の転換点となっているようである。RSIも前日の87台から66台後半へ急低下しており、過熱感の後退とともに短期の調整が進行している。
一方、全体としては、ボリンジャーバンド(20)で+1σ〜+2σ間でのバンドウォーク(バンド沿いの上昇)が継続している。バンド幅は収縮後の拡大を経て、トレンド発生を示唆している。ローソク足は200日SMAから乖離を拡大しており、ADX(トレンド強度指標)も上昇しており、上昇トレンドの基調は崩れていない。
今後は80.00ドルを明確に突破できるかがポイントになる。抜ければ84.80ドル、さらには87.90ドルあたりが次の節目として意識されそうだ。調整が進行した場合は、68.75ドルや65.50ドルでサポートが機能するかを確認したい。

現状は上昇一服と過熱感が同居する局面であり、80.00ドルの攻防が次の方向性を決める鍵となりそうである。
今日の経済指標とイベント(12月30日)
- 23:00(日本時間)、米・ケース・シラー住宅価格指数
- 23:45(日本時間)、米・シカゴ購買部協会景気指数(12月)
- 翌4:00(日本時間)、米・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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