ゴールド最高値更新、上昇トレンド継続も過熱感に注意
年末の薄商いで米株は利益確定売りが優勢となり反落。米長期金利上昇によるドル高を背景に、主要通貨は方向感に欠けた。商品市場はゴールドが上昇、原油は大幅下落と銘柄間で明暗が分かれた。
ゴールドは過去最高値を更新。地政学リスクや米利下げ観測、中央銀行の金買いが安全資産需要を支え、上昇基調が続く。一方でRSIは過熱水準にあり、短期的な調整の可能性には警戒が必要。
本日は日銀金融政策決定会合(12月18~19日開催分)の主な意見が公表予定。政策スタンスや物価見通しが注目され、円相場や国内金利に一定の影響を与える可能性がある。
ゴールド最高値更新、上昇トレンド継続も過熱感に注意。
前日価格変動TOP3
- XAUUSD +1.16%
- AUDJPY +0.64%
- XTIUSD -2.51%
マーケットハイライト
- 米国株は反落、最高値更新後の利益確定売り優勢
- ドル円反発、一時ドル売りも米金利上昇で買い戻し
- ユーロドル続落、市場参加者少なく方向感に欠ける中でユーロ売り優勢
- ゴールドは反発、安全資産需要が強く最高値を更新
- 原油は続落、需要減少観測が売り材料に
- ビットコイン上値重く推移、ETFからの資金流出続く
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。価格は、2025年10月20日に付けた過去最高値4381.62ドルを上抜け、さらに上昇トレンドが継続している。
直近では25EMAを一段と上回る水準になり、パラボリックSARとの乖離も拡大している。また、ADXの上昇に加えて+DIと−DIの差も広がっており、トレンドの強さを複数の指標が裏付けている。
一方で、RSIは82前半と過熱圏に達していることから、短期的な調整リスクには注意が必要である。強いトレンドと過熱感が同居する局面だけに、どこで天井を迎えるか、多くの市場参加者が見極めようとしている場面といえる。
このまま上昇が続けば4609.40ドル、さらに4700.00ドルが上値の目安となる。調整に転じた場合は、4381.62ドルを維持できるかに注目したい。ここを割り込むと、4300.00ドル付近までの下押しも想定される。

現在は強いトレンドと過熱感が併存する局面であり、調整が入った際の価格反応と4381.62の維持可否を確認する局面といえる。
今日の経済指標とイベント(12月29日)
- 8:50(日本時間)、日本・日銀金融政策決定会合(12月18-19日分主な意見)
- 24:00(日本時間)、米・住宅販売保留指数(11月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、ゴールドをはじめとする多様な銘柄の取引環境を提供しています。
サービスの詳細はこちらからご確認いただけます⇒ 詳細を見る




