ユーロドルは下落基調が続く、反発を維持できるかが焦点
米国では物価指標の下振れで10月の追加利上げ観測が後退した一方、成長率と民間雇用の上振れが景気の底堅さを示した。米長期金利は上昇し、米株の騰落も分かれた。物価の落ち着きが金利上昇への警戒を和らげるのか、それとも景気の底堅さが金利の高止まりを支えるのかが、今後の焦点となる。
本日のテクニカル分析銘柄であるユーロドルは、短期・中期・長期の回帰線がそろって下向きで強い下落基調にあるものの、売られ過ぎによる反発余地も残る。下落基調の中で反発が生じても、戻りを抑えてきた価格帯を回復し、その水準を保てるかが焦点となる。
本日は米供給管理協会の製造業景況指数と新規失業保険申請件数が、景気・雇用の底堅さを確かめる材料となる。製造業の改善と申請件数の低位維持がそろえば高金利の継続を支える評価が強まり、景況感の悪化と申請増加が重なれば、米金利とドルを支えてきた見方が見直される可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- USD/CAD(米ドル/カナダドル) ↑ 1.12倍
- AUD/USD(豪ドル/米ドル) ↓ 1.04倍
- US30(NYダウ指数) ↓ 0.75倍
マーケットハイライト
- 米8月コアPCE価格指数は前月比0.2%と予想を下回り、FRBの10月追加利上げ観測が後退
- 米4~6月期GDPは年率2.2%へ上方改定、個人消費も3.8%へ上方修正
- 米9月ADP雇用者数が9.0万人増と予想を上振れ、労働市場の雇用増加ペースが加速
- 英国4~6月期GDPは前期比0.5%へ上方改定、ポンドは対ユーロで約6週間ぶり高値
- 米株主要指数は高安まちまち、原油と米長期金利の上昇が重荷となりダウ平均は続落
- JPN225(日経225連動CFD)は続伸、米ハイテク株高と欧米景気指標の上振れを受けたリスク選好が支援
- DXY(米ドル指数)は上昇、米成長率上方改定と個人消費の強さを背景にドル買い圧力が継続
- ドル円はほぼ横ばい、米PCE下振れ後のドル売りと日銀追加利上げ観測が併存
- ユーロドルは下落基調、米金利先高観と仏財政リスクがユーロ売り圧力に
- ドル・カナダドル(USD/CAD)は続伸、米指標上振れによる全般的な米ドル高と北米金利差が押し上げ
- ドル・スイスフラン(USD/CHF)は続伸、米スイス金利差の優位と安全資産シフトの一服がドル高を後押し
- ゴールド(XAU/USD)は反落、米実質GDP上方改定に伴う金利高止まりで利益確定売り
- WTI原油は反発、米・イラン協議停滞と米燃料在庫減少が背景
- ビットコイン(BTC/USD)は8.3万ドル台で小幅続伸、追加利上げ観測の後退が支援材料に
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドル(EUR/USD)の日足は、9月上旬にSMA200(200日単純移動平均線)付近で戻りを止められ、1.146を下回った後も反発が続かず、観測時点では1.13358へ下落した。戻り高値の切り下げが続き、下落優勢である。焦点は、反発が起きた際に、戻りを抑えてきた価格帯を回復できるかにある。
LinReg(線形回帰線)の20日・50日・200日はいずれも下向きで、価格はSMA200・SMA50を下回る。SMA50は上昇後に横ばいを経て小幅に低下し、先行した上昇の勢いが弱まっている。SMA200も緩やかに下向きで、上昇基調の鈍化を示している。KAMA(カウフマン適応移動平均線)も価格の上方で低下し、反発を維持する足場は回復していない。
ADX(平均方向性指数)は56と高く、DI(方向性指標)はマイナス側が優勢で、強い下降トレンドと整合する。一方、RSIは14日が約24、9日が約17と、いずれも売られ過ぎ圏にある。反発余地はあるが、低位が続く場合もあり、反発の発生と持続を分けて見る必要がある。

今後、1.1307を割り、価格がその時点のLinReg20を下回って同線の下向きも続けば、下方向の見方が強まる。反対に、KAMAと1.1417を回復し、その上で推移しながら20日回帰線の下向きが緩めば、短期の下落圧力が弱まり、反発が続く可能性を検討する局面となる。中期的な下落基調の緩和を判断するには、さらに1.146を回復し、50日・200日回帰線に対する価格位置と両線の傾きの変化を確認する必要がある。
本日の主な経済指標とイベント(10月1日)
- 中国・休場
- 6:45(日本時間)、ニュージーランド・住宅建設許可(8月)
- 8:50(日本時間)、日本・日銀短観[大企業業況判断](7-9月)
- 15:30(日本時間)、スイス・消費者物価指数(9月)
- 16:55(日本時間)、ドイツ・製造業PMI(9月 確報)
- 17:00(日本時間)、ユーロ圏・製造業PMI(9月 確報)
- 17:30(日本時間)、英国・製造業PMI(9月 確報)
- 18:00(日本時間)、ユーロ圏・失業率(8月)
- 21:30(日本時間)、米国・新規失業保険申請件数
- 22:45(日本時間)、米国・製造業PMI(9月)
- 23:00(日本時間)、米国・ISM製造業景況指数(9月)
- 23:00(日本時間)、米国・建設支出(8月)
- Legends4Legends 2026
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