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ドル円、介入警戒続くも162円台後半へ上昇

市場分析
安藤修安藤修
ドル円、介入警戒続くも162円台後半へ上昇

米国の底堅い労働市場と欧州のインフレ鈍化を背景に、主要中銀の金融政策見通しの違いが相場を主導している。中東情勢を巡る地政学リスクへの警戒感は残るものの、リスク資産選好が優勢となり、米国株・日経225は底堅く推移する一方、ゴールドは上値の重い展開が続いている。

ドル円(USD/JPY)は、米JOLTSの上振れと日銀の緩やかな正常化見通しを背景に162円台後半まで上昇し、39年半ぶりの円安水準にある。現在は介入警戒ラインに位置しており、ファンダメンタルズ優勢の局面でも政策対応による急変動には注意を要する。

本日は日銀短観、ユーロ圏コアHICP、米ADP雇用統計、ISM製造業景況指数に加え、主要中銀総裁の発言が予定されている。明日の米雇用統計を前に、雇用・物価・金融政策見通しが改めて評価される局面となり、結果次第では日米金利差への見方が変化し、ドル円を中心に値動きが大きくなる可能性がある。

前日価格変動TOP3

(※為替・株式・商品・暗号資産など主要資産の動き)

  • AUD/JPY(豪ドル/円)                    +0.89%
  • NZD/JPY(NZドル/円)                   +0.88%
  • BTC/USD(ビットコイン/米ドル)  -2.64%

マーケットハイライト

  • 米国5月JOLTS求人件数が759.4万件へ上振れ、労働市場の底堅さを確認
  • ドイツ6月CPI前年比+2.30%へ鈍化、ECB追加利上げ観測が後退
  • 日本5月鉱工業生産が前年比-1.7%と予想を下回り悪化、国内景気の足踏み感が意識
  • 米株主要指数は堅調、JOLTS上振れも上半期好調締めくくりでリスクオン継続
  • 日経225は続伸、米株高と歴史的な円安基調が買い支え
  • ドル円は162円台後半まで続伸、日米金利差と円キャリー拡大で39年半ぶりの安値
  • ユーロドルは横ばい、独インフレ鈍化と米指標上振れが均衡
  • ポンド円は続伸、円安進行とクロス円のキャリートレード需要が上昇を牽引
  • 豪ドル・NZドル円は急騰、中国PMI改善とリスクオン環境が高ベータ通貨を押し上げ
  • カナダドルは上昇、4月GDPが+0.50%へ上振れが加ドル買いを誘発
  • 人民元(CNH)は対ドルで上昇、中国PMI改善で人民元買いがやや優勢
  • ゴールドはほぼ変わらず、ドル高の逆風とインフレヘッジ需要が拮抗し保ち合い
  • WTI原油は70ドル近辺へ続落、UAEの6月輸出増加が供給懸念を緩和
  • ビットコインは反落、利益確定売りとドル高進行が重石となり軟調

米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析

ドル円(USD/JPY)の日足は162円台半ばまで上昇し、価格は200日移動平均線(200SMA)を大きく上回って推移している。さらに、LinReg(50)・LinReg(200)、AMA、VIDYAはいずれも上向きを維持しており、短期・中期ともに上昇トレンドが継続していることを示している。

加えて、ADX(14)は高水準を維持し、+DIが-DIを大きく上回ることから、上昇モメンタムは依然として強く、現時点で明確なトレンド転換を示唆するシグナルは確認されていない。一方、RSI(14)は76台と過熱圏にあり、強いトレンドでは高水準を維持したまま上昇が続くケースもあるものの、短期的には買われ過ぎを意識した利益確定売りには注意したい。

162.00を明確に上抜けたことで買いが加速し、現在は162.90の上値抵抗を試す局面にある。これを突破すれば163.67近辺が次の上値目標となるが、1161.72を下回る場合は、161.25付近への調整が想定される。

【USD/JPY 日足チャート】

なお、為替介入が実施された場合には、テクニカル要因を超えた急変動となり、158.20付近まで調整が拡大する可能性にも留意したい。

本日の経済指標とイベント(7月1日)

  • カナダ・休場
  • IVS2026 CRYPTO ZONE(7/1~7/3 京都)
  • 8:50(日本時間)、日本・日銀短観(4-6月期大企業製造業業況判断)
  • 10:30(日本時間)、オーストラリア・住宅建設許可件数(5月)
  • 10:45(日本時間)、中国・RatingDog製造業購買担当者景気指数(6月・PMI)
  • 16:55(日本時間)、ドイツ・製造業購買担当者景気指数(6月・PMI)
  • 17:00(日本時間)、ユーロ圏・製造業購買担当者景気指数(6月・PMI)
  • 17:30(日本時間)、英国・製造業購買担当者景気指数(6月・PMI)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・消費者物価指数(6月・HICPコア)
  • 21:15(日本時間)、米国・ADP雇用統計(6月)
  • 22:00(日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁 発言
  • 22:00(日本時間)、英国・BOEベイリー総裁 発言
  • 22:00(日本時間)、米国・FRBウォーシュ議長 発言
  • 22:45(日本時間)、米国・製造業購買担当者景気指数(6月・PMI)
  • 23:00(日本時間)、米国・ISM製造業景況指数(6月)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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