ビットコイン、短期停滞続くなか米CPI後の方向性に注目
ホルムズ海峡の再開条件を巡る不透明感から原油高が続き、インフレ再燃と金融緩和の後ずれが市場の主要な警戒材料となっている。米CPIの発表を控えてリスク資産は上値の重い展開が続いている。
本日の注目銘柄であるビットコイン/米ドル(BTC/USD)は、地政学リスク下で代替資産としての需要が意識される一方で、原油高によるインフレ懸念と金利高止まりが逆風となる。米CLARITY法案の延期も不透明感を増しており、安全資産性とリスク資産性が交錯している。
本日はドイツCPI、最注目イベントである米国のCPIが公表される。原油高がコア財やサービス物価に波及しているかが注目され、金利・ドル・リスク資産の全てに影響が広がる可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅を100%として比較)
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↓ 47%
- XTI/USD(WTI原油) ↑ 33%
- US500(S&P500) ↓ 33%
マーケットハイライト
- オマーン仲介による中東緊張緩和報道も、イランの海峡再開条件提示が警戒材料に
- 二つの海上要衝で商船攻撃、航行障害が原油海上輸送リスクを再び増幅
- 豪準備銀行(RBA)が政策金利を4.35%に据え置き、追加利上げ余地を維持
- VIX低下と米株軟調が同時進行、CPI発表前の様子見と中東リスクが併存しリスク選好は限定的
- 日経225連動CFD(JPN225)は続伸、AI・半導体の堅調と円安バイアスが下支え
- ドル円は横ばい、159円前半の狭いレンジで膠着
- ユーロドル・ポンドドルは横ばい、本日夜間の米7月CPI発表を控え方向感に欠ける展開
- 豪ドルが対ドル・対円で上昇、RBAの利上げ余地維持と資源高が支援
- ゴールドは反落、実質金利高止まりとドル高バイアスが安全資産需要を抑制
- WTI原油は続伸、中東の海上輸送リスクと供給懸念で原油プレミアムが継続
- ビットコインは続落、米株軟調と中東リスクが重荷となり米CPI発表前の調整継続
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコイン(BTC/USD)の日足は、中期方向は上向きを維持する一方、短期方向はほぼ横ばいとなっており、中期上昇構造のなかで勢いが鈍化する遷移局面にある。
値動きには一定の持続性がみられるものの、変動幅は縮小しており、現時点では一方向への追随よりも次の値幅拡大を見極めたい。
NAS100との100日Return相関は0.42で、値動きには一定の連動がみられる。一方、Spread Z-scoreはゼロ付近を推移しており、これまでみられたBTCの相対的な弱さには修正の動きが出ている。NAS100自体は高値付近で上値の重い展開にあるため、現状ではBTCもその影響を受けやすい局面といえる。
上値ではLinReg(50)直上の65,630ドル付近を超えて短期の停滞局面から抜け出せるかが焦点となり、その先は66,800ドルが確認水準となる。一方、61,720ドルを下回れば60,940ドルが下値の参照水準となる。

方向形成を判断するうえでは、これらの価格水準に加え、NAS100との連動性とBTCの相対パフォーマンスが今後も同じ方向を示すかを確認したい。
本日の経済指標とイベント(8月12日)
- 15:00(日本時間)、ドイツ・消費者物価指数(7月 CPI)
- 21:30(日本時間)、米国・消費者物価指数(7月 CPI)
- 翌3:00(日本時間)、米国・財政収支(7月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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