豪ドル/米ドルは上昇基調を継続、今夜FOMCに注目
本日、今年最後のFOMC政策金利発表およびパウエル議長会見を控える。市場は追加利下げの有無に加え、来年の政策金利見通しを探る局面。議長発言が年末年始の相場の方向性を決定づける可能性がある。
米10月JOLTS求人件数は767万件と予想を上回り、5か月ぶりの高水準を記録。労働市場の底堅さが意識され、ドル円は一時156円後半まで上昇した。
豪中銀は政策金利を3.60%に据置き、ブロック総裁は利上げの可能性を示唆。早期利下げ観測が後退したことで豪ドルは対米ドルで続伸し、豪ドル円は104円台へ急伸した。
豪ドル/米ドルは上昇基調を継続、今夜FOMCに注目。
前日価格変動TOP3
- BTCUSD +1.06%
- AUDJPY +0.88%
- JPN225 +0.81%
マーケットハイライト
- 10月JOLTS求人は767万件と市場予想を上振れ、5か月ぶり高水準で米労働市場の底堅さを示唆
- 豪中銀は金利を3.60%に据え置き、ブロック総裁が「利上げ」の可能性を示唆
- トランプ大統領、次期議長の条件に「迅速な利下げ」を重視と明言
- 米株まちまち、本日のFOMC発表を控え様子見ムードでダウ続落・ナスダックは小幅反発、
- ドル円続伸、米雇用関連指標を好感し一時156円後半までドル買い優勢
- ユーロドルじり安、1.1650ドル付近で戻り売り圧力、ドル高の流れが波及し反落
- 豪ドル円急伸、RBAの利下げ観測後退で104円台まで上昇
- ゴールドは反発、JOLTS求人増加も押し目買い優勢で堅調
- 原油は小幅続落、NY相場軟調とIEA月報控えた供給懸念で売り優勢
- ビットコイン続伸、米利下げ期待で底堅くも、9万4000ドル台で上値重く失速
豪ドル/米ドル(AUD/USD)テクニカル分析
豪ドルの日足チャートを分析する。ローソク足は上向きのボリンジャーバンドのバンド幅拡大に沿う形で推移しており、モメンタムの強さが示唆される。直近ではローソク足が+2σ付近に張り付いて推移しており、上向きのバンドウォークが進行するか注目される。
MACDはゼロラインを上抜け、シグナルラインの上方で上昇を継続しており、モメンタムの強さが確認される。RSI(14)も67前後で高値圏に位置し、買い圧力の優勢を示している。
上昇が続けば、0.6675ドルの突破が短期の到達候補となり、達成時は0.6707ドルが次の勢いを再加速させる分岐点となる。一方で0.6592ドルを割り込む場合、バンドウォークが失速し、0.6563ドルまでの調整余地が生じる。

現状は「勢いの持続」と「過熱の進行」が並存する局面であり、バンドウォークの継続可否が相場の方向性を左右する。勢いが持続するのか、それとも過熱で失速するのかを判断する場面である。
今日の経済指標とイベント(12月10日)
- 10:30(日本時間)、中国・消費者物価指数(CPI)/生産者物価指数(PPI)
- 19:55(日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁発言
- 22:30(日本時間)、米・7-9月期四半期雇用コスト指数
- 23:45(日本時間)、加・カナダ銀行(BOC)政策金利発表
- 翌00:30(日本時間)、米・週間石油在庫統計
- 翌4:00(日本時間)、米・FRB政策金利(12月FOMC)発表
- 翌4:30(日本時間)、米・FRBパウエル議長定例記者会見
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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