ドル円、160円目前で上昇継続か調整入りか
原油急落(ホルムズ海峡をめぐるイランとの外交交渉進展観測)でインフレ懸念が一時後退し、株式・暗号資産を中心にリスク選好が回復。一方で、中東情勢の不確実性は残存しており、ゴールドへの安全資産需要は底堅い。
ドル円は159円台後半で推移。160円接近でテクニカル指標が過熱域に達しており、日本当局の介入警戒も重なって上値が重くなりやすい。158円割れは上昇トレンドの調整局面入りの可能性。
本日はFOMC会合初日を控え、利下げ時期やドットチャートへの思惑を背景に為替全体でポジション調整が進みやすい。また、豪中銀政策金利が予定されており、原油ショックを踏まえたインフレ・成長見通しの修正幅が焦点となる。
前日価格変動TOP3
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +3.43%
- JPN225(日経225) +2.37%
- XTI/USD(WTI原油/米ドル) -5.06%
マーケットハイライト
- 原油反落でインフレ懸念和らぎ、株高とリスク資産選好が優勢
- 米指標は弱強混在、米NY製造業指数悪化も鉱工業生産は予想上振れ
- ホルムズ海峡リスク一部緩和観測で供給不安後退、原油は100ドル近辺から調整
- 米ダウ反発、原油安でインフレ懸念が和らぎ投資家心理が改善
- 日経225反発、米株高と原油安でエネルギーコスト懸念が後退
- ドル円反落、原油安によるインフレ観測後退と介入警戒でドル売り優勢
- ユーロドルとポンドドルは反発、米指標まちまちでドル高一服の流れ
- ゴールド反発、中東情勢の不透明感残るなか安全資産需要が下値を支える
- WTI原油は反落、ホルムズ海峡の一部通過容認案の検討報道で供給懸念が後退
- ビットコイン続伸、株高と資金流入でリスク資産選好が継続
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。
ドル円の上昇構造は維持されているが、160円台では統計的な過熱サインが点灯し始めている。現在値(159円台前半)は上昇の中心軸にあるが、ここからの値動きは「伸び切りの確認」か「モメンタムの継続」かを見極める局面に差し掛かっている。
200日SMAを7.3円近く上回る現在値は、長期上昇トレンドの継続を示している。短期ではLinReg(20)の上昇チャネル内を推移しており、トレンド軸に沿った加速局面が続いている。ADX:38、+DI優勢という数値は、このトレンドに現時点で有効な推進力があることを裏付けている。
現在値はすでに+5σ(159.2付近)まで拡張している。統計的に見ると、平均からの乖離はやや大きい水準だ。その一段上、160.40は+6σに相当する統計的過熱帯であり、上昇の伸び切りを確認する水準として意識されやすい。
RSI:64とMAD Score:1.78も過熱を示唆しているが、いずれも極端な水準ではない。上昇余地は残しつつも、平均回帰圧力が徐々に蓄積している段階と読むことができる。
短期の防衛ラインは158.00(+4σ)付近にある。この帯が維持される限り、上昇モメンタムは保たれる。

注意すべき点は158円水準を割り込んだときの解釈の変化だ。この水準が機能しなくなった場合、それは単なる押し目ではなく、上昇構造そのものの調整と読み替えられる。値幅ではなく、市場の意図が変わる水準として見るべきポイントである。
本日の経済指標とイベント(3月17日)
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
- 12:30(日本時間)、オーストラリア・豪中銀 政策金利発表
- 19:00(日本時間)、ドイツ・ZEW景況感調査(3月)
- 19:00(日本時間)、ユーロ圏・ZEW景況感調査(3月)
- 23:00(日本時間)、米・住宅販売保留指数(2月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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