ユーロドルは下落加速、サポート接近で戻り試すか
中東紛争の長期化を背景に原油高が進み、インフレ再燃懸念と有事のドル需要が重なって米ドルへの資金回帰が続いている。一方、主要中銀会合を控え金融政策の不確実性も警戒されている。
ユーロドル(EUR/USD)は1.14前半まで下落し2026年安値を更新。欧州景気鈍化への警戒がユーロの上値を抑えやすく、売り圧力が強まりつつある。ただし、テクニカル的にはサポート圏に近く、短期的な自律反発の可能性もある。
本日は米鉱工業生産やNY連銀指数など米指標の結果が発表予定で、短期的なドルの方向性を左右するトリガーとなる可能性がある。
前日価格変動TOP3
- XTI/USD(WTI原油/ドル) +2.88%
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +1.40%
- AUD/USD(豪ドル/米ドル) -1.34%
マーケットハイライト
- 中東緊張と原油高でインフレ再燃観測、主要中銀会合前に金利上昇とリスク回避が強まる
- 米GDP下方修正でも原油高がインフレ懸念を維持、市場は金融政策の不確実性を意識
- 米10年債利回り4.28%台へ上昇、原油高と指標を背景に長期金利の上昇圧力が継続
- 米株はダウ4日続落、金利上昇と景気減速観測がリスク資産の上値を抑制
- 日経平均は5.3万円台まで下落、原油高による企業コスト増懸念が重し
- ドル円は159円台へ上昇、ドル高基調継続も為替介入警戒が意識
- ユーロ・ポンドは対ドルで軟調、欧州景気懸念と有事のドル需要が圧力
- 豪ドル高値圏で一服、商品価格の底堅さとRBA利上げ観測が一定の支援材料に
- WTI原油は99ドル台へ続伸、中東情勢の長期化観測が供給不安を強める
- 金は3日続落も地政学リスクが下値支え、ドル高が上値を抑制
- ビットコインは7.1万ドル近辺で推移、ETF資金流入とリスク回避の綱引き続く
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
EURUSDの日足チャートを分析する。
200期間ボリンジャーバンドで見ると、価格は-2σを下抜けており、バンド幅の拡大を伴うトレンド型の下落が進んでいる。ADX(20)が38を超えトレンド強度が高い状態にある一方、RSI(14)は過売り域に位置している。強いトレンド局面でのRSI過売りは単純な反発示唆として扱いにくいが、実績あるサポート圏との重なりを踏まえると、この水準での下値抵抗と自律反発の可能性は意識しておきたい。なお、200SMAは緩やかな上昇を維持しており、長期の上昇構造は現時点で崩れていない。
当面の焦点は1.1390の維持。この水準は2025年8月1日安値と重なっており、過去に意識されたサポートでもある。日足終値でこの水準が保たれる場合、-2σ方向への平均回帰(戻り)が生じやすい局面と見られる。
仮に下抜けた場合でも、次の1.1330(-3σ)は統計的に出現頻度が低い水準であり、過去の下抜け事例でも価格は速やかに回帰している。1.1390割れ後は、1.1330付近での値動きを確認しながら、反発の有無を見極める展開が想定される。

1.1330を終値で下回る局面が生じた場合、それは過去のパターンとは性質の異なる動きであり、200SMAの傾きや高値・安値の構造を改めて確認しながら、長期トレンドの持続性を慎重に見直す必要が生じる。
本日の経済指標とイベント(3月16日)
- 11:00(日本時間)、中国・小売売上高(2月)
- 21:30(日本時間)、カナダ・消費者物価指数(2月CPI)
- 21:30(日本時間)、米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(3月)
- 22:15(日本時間)、米・鉱工業生産(2月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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