ドル円は中東リスク後退で円買い一服、159円台突破が焦点
本日の市場は、激化していた中東情勢への過度な警戒感が和らぎ、資金が安全資産からリスク資産へ回帰する動きが見られる。原油価格の急騰一服によりインフレ懸念も一時的に後退したが、一方で通商政策を巡る政治的不透明感が新たな重石として意識されている。
ドル円は159.20円の突破が短期的な反発継続の鍵となる。本日は日本のGDP改定値が発表されるほか、夜には米中古住宅販売件数が予定されており、これらの結果を受けた金利・通商動向が方向感を左右する。
原油の急落により市場は落ち着きを取り戻しつつあるが、インフレ再燃を織り込んでいたポジションの修正が想定される。インフレ期待と金利見通しの再調整を通じて資産配分が組み替わる可能性もあるだけに、今後の価格とフローの変化を丁寧に追う必要がある。
前日価格変動TOP3
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) +2.57%
- AUD/USD(豪ドル/米ドル) +0.67%
- XTI/USD(WTI原油/米ドル) -9.23%
マーケットハイライト
- トランプ大統領「対イラン戦、完了しつつある」とCBSに発言、リスク警戒後退の起点に
- 中東緊張後退で原油急落、インフレ懸念後退を背景にリスク資産へ資金回帰
- 日米首脳会談を前に関税・対米投資調整観測、通商政策が新たな不確実性として意識
- 米ダウ反発、中東情勢早期終結期待と原油急落で買い戻し優勢
- 日経225反発、原油急落でエネルギーコスト懸念後退し下げ幅縮小
- ドル円は中東リスク後退で円買い一服も、米金利をにらみ方向感限定
- 欧州通貨はまちまち、ポンドは利下げ観測後退で上昇もユーロは景気不安が上値抑制
- WTI原油は119ドル台から急落、供給懸念後退で地政学プレミアム剥落
- ゴールドは安全資産需要後退で反落、リスク選好回復が下押し
- ビットコインはリスク回帰で反発も、米金利動向が上値を抑制
米ドル/円(USD/JPY)テクニカル分析
USDJPY日足は、Wボトムを起点とした短期反発局面にある。焦点はエンベロープ+5.0%水準(159.20)を終値ベースで突破できるかだ。
1月後半の急落後、価格は200SMAベースのエンベロープ+1.5%水準(153.90近辺)でWボトムを形成し反転。現在は+5.0%水準(159.20)へ接近する形で短期上昇が続いている。
モメンタム面ではZScore(50)がプラス転換し、ADX(14)も30を維持しており、反発の方向性とトレンド強度を裏付ける。一方、ATR Norm(20)は低下傾向にあり、今回の上昇は急騰型というより段階的な回復過程と解釈できる。
ただし25日EMAおよびLinReg(50)は依然として下向きであり、中期トレンドが完全に回復したとは言えない。
現在の攻防水準はエンベロープ+5.0%(159.20)である。日足終値でこの水準を上抜ける場合、次の注目は心理的節目160.00となる。
一方、上抜けに失敗した場合の防衛ラインは156.25。この水準を下回る場合、短期反発は失速し、Wボトム起点である153.90付近への調整が視野に入る。

中期回帰軸がなお下向きである以上、強気一辺倒は禁物だが、現時点ではWボトムを起点とした反発構造は維持されている。まずは159.20の終値ベース突破が確認できるかが、上昇継続を判断する分岐点となる。
本日の経済指標とイベント(3月10日)
- 中国・貿易収支(2月)
- 8:50(日本時間)、日本・実質国内総生産(10-12月期GDP・改定値)
- 23:00(日本時間)、米・中古住宅販売件数(2月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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