米労働統計局が発表した雇用統計年次改定で、3月時点の就業者数が91.1万人下方修正され、労働市場の減速が鮮明となった。修正幅は予想外に拡大し、9月FOMC利下げ観測が強まった。
ゴールドは続伸し最高値を更新した。しかし、米雇用軟化による利下げ期待が支える一方、短期的な過熱感への警戒から上値の重さも意識される。
本日発表の8月米生産者物価指数(PPI)はインフレ動向の先行指標として市場の注目を集める。予想外の結果はFRB利下げ観測に影響を与え市場の重要な変動要因となる見込み。
前日価格変動TOP3
- CHFJPY -0.61%
- BTCUSD -0.71%
- JPN225 -0.86%
NY市場マーケットハイライト
- 米労働統計局(BLS)の雇用統計年次改定は下方修正、従来見通しより弱含む
- 米株堅調、労働市場軟化によるFRB利下げ期待が後押し
- ドル円小幅安、米雇用統計下振れと日銀年内利上げ観測報道が重し
- ユーロドル反落、米労働市場減速を受け減速
- ゴールドは反落、最高値更新も米PPI・CPI控え伸び悩み
- 原油は続伸、中東・ロシア情勢の地政学リスク警戒が下支え
- ビットコイン反落、重要インフレ指標控え金利上昇を警戒
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールドの日足チャートを分析する。8月下旬以降の急騰により、価格はボリンジャーバンドの+3σと+2σの間でバンドウォークを形成し、一段高の展開となっている。
現在のローソク足は100日移動平均線(100SMA)からの乖離幅が大幅に拡大しており、強い上昇トレンドが継続している構図となっている。
RSI(14)は70台後半で推移しており、買われ過ぎ圏からやや軟化している点には留意が必要である。
上昇基調が維持される場合、次の上値目安としては3671.90ドル、次いで心理的節目となる3700.00ドルが意識される。一方、調整局面に入った場合には、3554.70ドルおよび3515.60ドル付近がサポートラインとして機能する可能性がある。

今後は3700.00ドルを巡る攻防が当面の焦点となるものの、直近の過熱感とRSIの軟化傾向を踏まえると、現在の上昇基調が維持できるか否か慎重な観察が求められる。
今日の経済指標とイベント(9月10日)
- 20:00(日本時間)、米・MBA住宅ローン申請指数
- 21:30(日本時間)、米・8月生産者物価指数(PPI)
- 23:30(日本時間)、米・石油在庫統計
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