ユーロドルは三役好転も、高値更新に慎重な動き
市場分析
安藤修
米国市場では、オラクル関連のAI報道が重石となり米ダウ・ナスダックともに下落した。今夜の米CPI発表を前に、ポジション調整が優先される展開。
ユーロドルは一目均衡表の雲上抜けを維持するも、連日の上下ヒゲが不安定な地合いを示唆。上昇余地と重さが混在し、方向感に乏しい推移となっている。
本日22:30発表の米CPIはFOMCの利下げ観測を左右する重要指標。また、日銀金融政策決定会合も始まり、為替相場は神経質な推移が予想される。
ユーロドルは三役好転も、高値更新に慎重な動き。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +3.10%
- JPN225 -1.02%
- BTCUSD -2.26%
NY市場マーケットハイライト
- FRBウォラー理事、雇用懸念し利下げ継続に前向き姿勢
- 米ダウ続落、オラクル報道でAI関連の不透明感が影響
- ドル円反発、本日の米CPI発表を控え円買い後退
- ユーロドルは一時反落も買い戻し、ECB据え置き観測が支え
- ポンドドル反落、英CPIの予想外の低下でロンドン時間に売り先行
- ユーロ円反発、ユーロ買いで対円でも上昇基調
- ゴールドは続伸、米利下げ観測と地政学リスクで安全資産買い
- 原油は反発、米の対ベネズエラ制裁強化で地政学リスク高まり上昇
- ビットコイン反落、一時9万ドル台乗せも再び8.5万ドル台へ下落
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロドルの日足チャートを分析する。価格は一目均衡表の雲を明確に上抜け、三役好転が成立したことで、上昇基調への転換が示唆される。ただし、上値では長い上ヒゲを伴う陰線が出現し、上値の重さが見られる。もっとも、下値も転換線で底堅く反発している。
ADXは39超まで上昇し、±DIも拡大傾向にあるが、足元では勢いの加速局面からは一服しつつある。
上値の節目としては1.1813ドルや1.1865ドルが意識される。一方、ローソク足が転換線を下抜けると、1.1694ドルの雲上限付近、1.1656ドルにはダブルボトムのネックラインが控える。下押し局面ではこの水準がサポート候補となる。

現在は三役好転を維持しているが、足元では高値更新に慎重な姿勢も見られる。今後は、転換線での支持が意識されるかが目先の焦点となる。
今日の経済指標とイベント(12月18日)
- 日本・日銀金融政策決定会合(1日目)
- 21:00(日本時間)、英・BOE(英中央銀行)金利発表
- 22:15(日本時間)、ユーロ圏・ECB(欧州中央銀行)政策金利
- 22:30(日本時間)、米・消費者物価指数(11月CPI)
- 22:30(日本時間)、米・新規失業保険申請件数
- 22:30(日本時間)、米・フィラデルフィア連銀景況指数(12月)
- 22:45(日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁定例記者会見
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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