豪ドル円は110円台へ続落、200日線を巡る攻防に注目
中東情勢の緊迫化による原油高と米長期金利上昇がリスク資産を圧迫するものの、豪州・欧州では追加利上げ観測が継続している。金融引き締め長期化と地政学リスクが株式市場の重石となる一方、為替市場では各国の金融政策見通しの違いが通貨ごとの方向性を分けている。
本日のテクニカル分析銘柄である豪ドル円(AUD/JPY)は、長期上昇基調を維持しつつ、短期下降が強まる調整局面となっている。豪州の追加利上げ観測が下支えとなる一方、円買い圧力が重石となり、RSIも低水準へ低下している。110.820円付近の200日線が長期基調を測る焦点となる。
本日はECB政策金利とラガルド総裁会見、米PPI・新規失業保険申請件数が控える。物価と雇用の結果が高金利長期化の織り込みを変化させるため、欧米時間は金利ポジションの調整を通じて変動幅が拡大する可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- XTI/USD(WTI原油) ↑ 0.74倍
- US30(NYダウ指数) ↓ 0.69倍
- JPN225(日経225CFD) ↓ 0.47倍
マーケットハイライト
- 米軍によるイランタンカー攻撃報道を受け、供給懸念から原油高が加速しリスクオフが拡大
- 米財務省が長期国債買い戻しを最大60億ドルへ拡大、市場予想に届かず米10年債利回りは4.85%近辺へ上昇
- 中国8月PPIは前年比+3.8%へ加速、CPIも+0.8%となり物価上昇が継続
- RBAハウザー副総裁が追加利上げに言及、利上げ予想拡大でAUD/USDは4か月高値へ
- DXY(米ドル指数)は下落、円高進行やECB会合を控えたポジション調整でドル売りが優勢
- 米株主要指数は軟調、中東情勢緊迫化による原油高と米長期金利上昇が嫌気され反落
- JPN225(日経225CFD)は続落、米株安の波及と日銀利上げ観測に伴う円高進行が重なり売り先行
- ドル円は続落、日銀の早期追加利上げ観測と地政学ショックによる円買い圧力が優勢
- ユーロドルは続伸、ECB利上げ観測を背景に一時1.165ドル近辺まで上昇
- 豪ドル円は110円台後半へ続落、日銀利上げ観測と中国内需懸念が重なり売り圧力が継続
- 人民元(USD/CNH)は元安、エネルギー高による物価上昇と中国内需の弱さが重石
- ゴールド(XAU/USD)は反発、中東情勢の緊迫化が続くなか4,400ドル近辺で推移
- 原油は続伸、米軍攻撃による中東供給障害の懸念からBrentは100ドル近辺へ急伸
- ビットコイン(BTC/USD)は続落、リスク回避姿勢の強まりと米金利高止まりが売り材料
豪ドル/円(AUD/JPY)テクニカル分析
豪ドル円(AUD/JPY)の日足は、短期的な下落圧力が強まる中で、長期トレンドを示す指標は依然として上向きを維持している。価格は、110.70円前後まで低下してLinReg(20・50)を下回り、上向きのSMA(200)に接近している。現在は、長期上昇基調の中の調整でとどまるかを見極める局面にある。
LinReg(20)は下降へ転じ、KAMAとVIDYAも価格上方で低下しているため、短期の戻りはなお限定的である。対してLinReg(50)は横ばい、LinReg(200)とSMA(200)は上昇方向を維持しており、長期基調の変化を示す段階には至っていない。
下段ではAUD/USDよりUSD/JPYとの相関が高く、今後のAUD/JPYを判断するうえではUSD/JPY側の動向にも注意したい。RSI(14)は33台、RSI(9)は25台まで低下しており、下落モメンタムの強さを示している。ただし、短期的な売られ過ぎ感も強まっているため、自律反発の可能性にも注意が必要となる。

目先は110.860円付近のSMA(200)が長期上昇基調を維持できるかを判断する分岐点となる。反発時は111.50円、続いて112.50円が戻りの強さを確認する水準となる。また、SMA(200)を明確に下抜けた場合は109.96円が次の焦点となり、ここも割り込めば109.40円が下値の目安となる。
本日の主な経済指標とイベント(9月10日)
- 8:01(日本時間)、英国・RICS住宅価格バランス(8月)
- 15:00(日本時間)、ドイツ・消費者物価指数(8月 確報値)
- 21:15(日本時間)、ユーロ圏・ECB政策金利
- 21:30(日本時間)、米国・生産者物価指数(8月 PPI/PPIコア)
- 21:30(日本時間)、米国・新規失業保険申請件数
- 21:45(日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁 定例記者会見
- 23:00(日本時間)、米国・中古住宅販売件数(8月)
- 23:00(日本時間)、米国・卸売在庫(7月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、幅広い銘柄の取引が可能です。
デモ口座では実際の資金を使用せず取引環境を体験できます。⇒ 詳細を見る




