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米ドル指数、雇用統計受けドル高基調も上値は重く

市場分析
安藤修安藤修
米ドル指数、雇用統計受けドル高基調も上値は重く

米8月雇用者数は16.2万人増と予想5.6万人を大幅に上回り、FRB利上げ観測と米金利が再上昇した。米主要3指数はそろって下落し、金利上昇が株価の重しとなった。一方、カナダ雇用は予想に反して減少し、米加で雇用環境の差が鮮明となった。

本日のテクニカル分析銘柄である米ドル指数(DXY)は、米雇用統計後に反発した。雇用の大幅上振れを受けてFRB利上げ観測が再び強まり、米2年・10年国債利回りの上昇とともにドルが買い戻された。

本日は米国とカナダが祝日で主要市場は休場となる。欧州時間にはドイツ7月鉱工業生産とユーロ圏4〜6月期GDPが発表され、欧州景気の現状を確認する材料となる。米国市場の休場で流動性が低下するなか、週末のトランプ大統領によるFRBへの利下げ要求や米・イラン間の軍事的緊張に対し、市場がどのように反応するかが確認材料となる。

注目の値動きTOP3

(※前1週間の値動きを直近10週間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)

  • GBP/JPY(英ポンド/円)  ↓ 1.88倍
  • EUR/JPY(ユーロ/円)     ↓ 1.72倍
  • USD/JPY(米ドル/円)     ↓ 1.69倍

マーケットハイライト

  • 米・イランが軍事攻撃を応酬、米軍はイラン原油タンカー3隻を攻撃
  • トランプ大統領はFRBに利下げ要求、応じなければ貿易赤字国との取引停止に言及
  • 米8月雇用者数は16.2万人増、予想5.6万人を大幅に上回り過去2カ月分も上方修正
  • 米10年債利回りは上昇基調、強い雇用統計を受け9月利上げ観測が再び高まる
  • カナダ8月雇用者数は4.17万人減、予想1.5万人増に反する下振れで景気減速感が強まる
  • 米株主要3指数は下落、強い雇用統計を受けた利上げ観測と金利上昇が重し
  • JPN225(日経225連動CFD)は続伸、強い米雇用統計を受けリスク選好感が広がる
  • 米ドル指数(DXY)は上昇、雇用統計後のNY時間でドル買い圧力が優勢
  • ドル円は反発、ドル高基調と金利上昇を背景に円安・ドル高方向へ
  • ユーロドルは反落、ドル買い優勢の中で売り圧力が強まる
  • ポンドドルは反落、ベイリー英中銀総裁が政策柔軟性を強調し9月利上げ観測後退
  • 豪ドル(AUD/USD)は続伸、米景気後退懸念後退を受けリスク選好感が支援
  • カナダドル(USD/CAD)は反発、米加雇用統計の明暗対比で加ドル売り優勢
  • ゴールド(XAU/USD)は反落、米金利上昇で非金利資産の機会費用増加しドル高基調も重し
  • WTI原油は反落、中東軍事衝突激化による供給懸念も高値圏での売り圧力が優勢に

米ドル指数(DXY:USIDX)テクニカル分析

米ドル指数(DXY)は、日足で長期線の上向きを残す一方、短中期では8月後半の反発が失速し、下値を再び試す局面に入っているとみられる。

LinReg(200)は上向きを維持しているものの、価格はその軌道を大きく下回っており、長期線の方向と実勢価格の乖離が続いている。価格はLinReg(20)とSMA(200)を下回った後、下向きのLinReg(50)近辺で下げ止まり、反発している。短中期では戻りの弱さが意識される。

KAMAとVIDYAも価格の上方に位置し、SMA(200)近辺で上値を抑えられており、同水準を明確に上抜けて定着できるかが焦点となっている。同水準は下支えよりも戻りの強さを確認するラインとしての意味合いを強めている。

外部環境については、FRB理事がインフレ鈍化継続を前提に9月会合での金利据え置きを支持し得るとの見方を示したことが利上げ観測の後退につながり、ドル売りを強める材料となった。しかし、強い雇用統計を受けたドル買い圧力も併存しており、方向感の定まりにくい地合いとなっている。

ATR_ZScoreは約-0.96と、直近の値動きが過去平均より小さい状態を示している。一方、極端な収縮局面からは持ち直しており、今後さらに値幅が拡大するかを確認したい。

【USIDX(DXY) 日足チャート】

目先はLinReg(50)付近で下げ止まれるかが焦点で、割り込めば98.83、さらに98.44が次の確認水準となる。反対に99.80を回復すれば、足元の戻り売り優勢の構図が緩み、短中期の弱気シナリオを再評価する必要が出てくる。

本日の主な経済指標とイベント(9月7日)

  • 米国・カナダ 祝日(主要株式市場は休場)
  • 15:00(日本時間)、ドイツ・鉱工業生産(7月)
  • 15:00(日本時間)、英国・ロイズ住宅価格指数(8月)
  • 18:00(日本時間)、ユーロ圏・域内GDP(4-6月期)

※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。

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