FOMC利下げ決定、株高・ドル安、BTCは9.2万ドル
FRBは3会合連続の0.25%利下げ(3.50〜3.75%)を賛成9・反対3で決定。反対票が「利下げ加速」と「据え置き」の双方に割れる異例の決定となり、FRB内の見解相違が浮き彫りとなった。
FRB利下げ決定を受け、米株は買い優勢となりダウ平均は4万8000ドル台を回復。為替市場ではドル売りが加速し、ドル円は155円台へ反落、ユーロドルは反発した。
ビットコインはFOMC通過後も方向感に乏しく、9万2000ドル前半で横ばい。テクニカルでは上昇三角保ち合いの形成が進んでおり、収束後のブレイク方向を見極める展開が続く。
本日は、スイス国立銀行(SNB)の政策金利発表やベイリー英中銀総裁の発言も予定されており、欧州時間の金利・為替変動に注意が必要。
FOMC利下げ決定、株高・ドル安、BTCは9.2万ドル
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +0.98%
- GBPUSD +0.65%
- USDCHF -0.77%
マーケットハイライト
- FRBが3会合連続で0.25%の利下げ決定、政策金利は3.5〜3.75%へ
- パウエル議長のハト派姿勢を受け、市場では株高・ドル安の地合いが鮮明に
- 米国株はFOMC後に買いが加速、ダウ平均は497ドル上昇で4万8000ドル台を回復
- ドル円は反落、FOMC後にドル売り優勢で155円台半ばまで下落
- ポンドドル反発、FOMC後のドル売り反応で大幅に上昇
- ドル/スイスフランは大幅反落、欧州通貨に対してドルの弱さが目立つ展開
- ゴールドは小幅続伸、金利低下による非利子資産への需要増が下支え
- 原油は反発、ベネズエラ情勢の緊張激化が供給懸念を招き上昇
- ビットコインほぼ横ばい、FOMCを通過するも方向感を模索する展開が続く
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコインの日足チャートを分析する。価格は持ち合い局面にあり、上値・下値が徐々に切り上がり、上昇三角形状の収束パターンを形成している。
現値のローソク足は30日EMAと、その下側を推移する14日EMAに挟まれており、両線の乖離は縮小しつつある。ローソク足が上下どちらに抜けるかが焦点となり、その後に14日EMAが30日EMAを上抜けば、短期基調の改善を示すシグナルとなり得る。
RSI(14)は49半ばの中立圏で方向感に乏しく、モメンタムは限定的である。
上値は直近高値の9万6755ドル、次いで心理的節目の10万ドルが抵抗として意識される。下値は9万ドル、さらに8万7707ドルが支持帯となる。

当面は切り上がる安値が維持されるか、そしてEMAがどちらに傾くかが次のトレンドを見極める上での注目点となる。
今日の経済指標とイベント(12月11日)
- 9:30(日本時間)、豪・雇用統計(11月)
- 17:30(日本時間)、スイス・スイス国立銀行(SNB)政策金利発表
- 18:50(日本時間)、英・BOEベイリー総裁発言
- 22:30(日本時間)、米・貿易収支(9月)
- 22:30(日本時間)、米・新規失業保険申請件数
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
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