ゴールド、短期上昇に勢いも急伸後の調整リスクに留意
市場では、米雇用悪化で追加利上げ観測が後退する一方で、ホルムズ海峡再開を巡る不透明感から原油が急伸し、インフレ再燃への警戒が継続している。安全資産需要と金利高観測が併存し、米金利とドルが反発するなか、株式は上値が重い展開となっている
本日の注目銘柄であるゴールド(XAU/USD)は、足元では地政学リスクによる安全資産需要が下支えとなり、短期の上昇基調が強まっている。一方、米金利・ドルの反発と過熱感が上値を抑制する要因となっている。
本日は豪中銀の政策金利発表が焦点となり、インフレ認識や追加利上げへの姿勢が豪ドルを左右する。日本休場で流動性が低下するなか、明日の米7月CPIを前にポジション調整による値幅拡大には注意が必要となる。
注目の値動きTOP3
(※前日の値動きを10日ATRで標準化)
- GBP/JPY(英ポンド/円) ↑ 1.12
- XTI/USD(WTI原油) ↑ 1.01
- BTC/USD(ビットコイン/米ドル) ↓ 1.01
マーケットハイライト
- 米イラン交渉は難航、紛争損害を巡る相互の賠償要求で地政学リスク再燃
- 日銀7月会合の「主な意見」、物価上振れを警戒し市場想定を超える早期利上げ論が複数浮上
- 日本の6月経常収支は923億円の赤字と黒字予想から大幅下振れ、構造的な資金流出懸念で円安要因に
- 米CLARITY法案(暗号資産包括規制)の上院採決見送り、夏期休会入りで制度整備の遅れが嫌気される
- クリーブランド連銀総裁が利上げ必要性に言及、7月雇用統計で後退した利上げ観測を下支え
- 米株主要指数は下落、原油急伸と米金利上昇が高値圏での利益確定売りを誘発
- 日経225CFD(JPN225)は続伸、経常赤字に伴う円安進行が輸出株を支援
- ドル円は続伸、日本の経常赤字転落と中東有事のドル買いが重なり上値模索が継続
- ユーロドルは反落、米利下げ観測後退に伴うドル買い戻し圧力が重しとなり安値圏へ押し下げ
- ポンドドルは続伸、ドル全面高の中でも英金利高観測がポンドを下支え
- ユーロ円・ポンド円は上昇、クロス円全般に広がる円安フローが上昇を後押し
- 豪ドル/米ドルは下落、本日の豪中銀政策金利発表を控えたポジション調整売りが先行
- ゴールドは続伸、中東リスクによる有事買いとFRB緩和期待が下値を強固に下支え
- WTI原油は反発、米イラン交渉難航に伴うホルムズ海峡の供給不透明感から買いが集まる
- ビットコインは反落、CLARITY法案先送りによる不透明感とリスクオフの流れで軟調
- 米ドル/カナダドルは続落、原油高とカナダ中銀の利上げ観測でカナダドル高の構図
ゴールド/米ドル(XAU/USD)テクニカル分析
ゴールド(XAU/USD)の日足は、長期的な調整構造を残しながらも、短期では上昇基調が強まっている。価格は上向きのLinReg(20)やKAMAを上回る一方、LinReg(50)・(200)は下向きで、SMA(200)も上方に控える。本格的な上昇トレンドへの転換というよりは、長期調整局面のなかで戻りの強さを試している段階とみたい。
足元では大陽線を伴う上昇が続き、価格と短期指標との乖離も拡大している。上昇の勢い自体は強いものの、短期間で値幅を伴って上昇しただけに利益確定売りが入りやすく、短期的な反落には留意しておきたい。
ゴールドとWTI原油は恒常的に連動する関係ではないものの、地政学リスクが高まる局面では、原油には供給不安、ゴールドには安全資産需要を通じて、ともに上昇圧力がかかる場合がある。直近では価格水準の100日相関が高い一方、日次リターンの相関はマイナス圏にある。原油が供給不安の影響を直接受ける一方、ゴールドは米金利やドルの反発にも左右されており、短期的には両者を動かす材料に違いが生じている。

上値では4,445.70ドルが焦点で、突破すれば4,492.20ドル付近のSMA(200)が位置する抵抗帯を試す余地が広がる。一方、4,263.30ドルを下回れば反発の勢いが鈍化し、4,218.80ドルを維持できるかが次の確認点となる。
本日の経済指標とイベント(8月11日)
- 日本・休場
- 10:30(日本時間)、オーストラリア・NAB企業景況感指数(7月)
- 13:30(日本時間)、オーストラリア・豪中央銀行 政策金利発表
- 23:00(日本時間)、米国・中古住宅販売件数(7月)
※本記事の情報は市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、ゴールドをはじめとする多様な銘柄の取引環境を提供しています。
サービスの詳細はこちらからご確認いただけます⇒ 詳細を見る




