ユーロドル、長期の節目で上値重く下値を試す展開
米金融引き締め長期化の見方と長期金利の上昇を背景に、ドルは堅調に推移し、金利に敏感な株式や無利子資産である金には売りが優勢となった。一方、原油は中東情勢を巡る供給途絶リスクが意識され、金利上昇による逆風にもかかわらず買いが入りやすい地合いとなっている。
本日のテクニカル分析銘柄であるユーロ/米ドル(EUR/USD)は、日足では下落基調が続いている。価格は上向きのLinReg50を下回り、200日線付近での上抜けも定着しなかった。RSIは売られ過ぎ圏にあり短期的な自律反発には注意を要するが、価格とRSIの間に明確な強気ダイバージェンスは確認されず、現時点で下落局面の終了を示す材料は限られる。
本日はドイツの消費者信頼感と、米国の耐久財受注、ミシガン大学消費者信頼感指数が判断材料となる。米国の需要が強く、物価への懸念も残れば、追加利上げ観測とドル高を支え得る。需要の弱さが示されれば、米金利高を前提とした見方が揺らぐ可能性がある。
注目の値動きTOP3
(※直近10日間の平均的な値幅と比較:ATR倍率)
- USD/CAD(米ドル/カナダドル) ↑ 0.87倍
- USD/CHF(米ドル/スイスフラン) ↑ 0.69倍
- EUR/JPY(ユーロ/円) ↓ 0.61倍
マーケットハイライト
- SNB(スイス国立銀行)は政策金利0%据え置き、必要時の為替市場対応方針は維持
- ノルウェー中銀は政策金利を4.50%へ引き上げ、発表直後にクローネは対ユーロで上昇
- NY連銀ウィリアムズ総裁は年内追加利上げを妥当と発言、インフレ抑制を重視
- 米新規失業保険申請19.7万件、予想20.1万件を下回り雇用の底堅さを示唆
- 独9月Ifo景況感は89.9へ改善、予想超えもユーロ圏の家計心理は弱含み
- 米10年債利回りは一時5.18%へ上昇し2007年以来の水準、金利上昇圧力が続く
- 日本10年債利回り3.08%へ上昇、1996年以来の高水準
- 米株主要指数は軟調、米金利高止まりと追加利上げ観測が重荷
- JPN225(日経225連動CFD)は続落、海外株安と国内長期金利上昇に対する警戒感が重し
- DXY(米ドル指数)は約2カ月ぶり高値圏へ上昇、FRB追加利上げ観測と米金利高がドル支援
- ドル円は158円台後半へ続伸、米金利高を背景に9月3日以来の高値圏
- ユーロドル続落、独指標の上振れ後も上値を伸ばせず米長期金利上昇が圧迫
- 豪ドル(AUD/USD)は続落、グローバルな高金利環境への警戒感からリスクオフの売りが先行
- スイスフランは対ドルで軟化、SNB据え置き後にUSD/CHFは0.828近辺へ上昇
- ゴールド(XAU/USD)は続落、米金利上昇とドル高で無利子資産に売り
- 原油は続伸、フーシ派のサウジ攻撃で供給途絶懸念が地政学プレミアムを拡大
- ビットコイン(BTC/USD)は小幅反発、直近の下げに対する自律反発買いが優勢
ユーロ/米ドル(EUR/USD)テクニカル分析
ユーロ/米ドル(EUR/USD)は、9月上旬に、日足200日移動平均線付近で約2週間の持ち合いを形成したが、終値ベースで同水準を明確に上回る動きは定着しなかった。長期の節目で買いが続かなかった経緯は、今後の反発でも上値の重さにつながり得る。価格は7月末の上昇が始まった水準まで戻り、その上昇分をほぼ失っている。
LinReg50は上向きで、価格はその下にあるが、回帰線の傾きには上昇期の値動きが残っており、線の向きだけをもって下落の一服とは判断しにくい。KAMAも下向きに転じており、足元の価格形成は上昇期とは異なる。
−DIが+DIを大きく上回り、ADXも上昇していることから、日足では下方向のトレンド強度が高い状態を示している。一方、RSIは14期間が約26.2、9期間が約17.5と低く、一時的な反発には注意したい。ただし、価格とRSIに明確な強気の逆行は見られないため、反発が生じても、それだけで下落局面の終了とは判断できない。

今後は、反発が下落途中の戻りにとどまるかを見極める局面である。上値では、まず1.143付近のKAMAを日足終値で回復できるかを確認したい。これを上回る場合は、1.1475付近のLinReg200と近接するVIDYAが次の上値目安となる。一方、1.1323付近を日足終値で下回る場合は、1.129付近が次の下値目安として意識される。上値1.143付近の回復と下値1.1323付近の割り込みが、短期的な方向性を判断する焦点となる。
本日の主な経済指標とイベント(9月25日)
- 中国・休場
- 15:00(日本時間)、ドイツ・GFK消費者信頼感調査(10月)
- 21:30(日本時間)、米国・耐久財受注(8月)
- 23:00(日本時間)、米国・ミシガン大学消費者信頼感指数(9月)
- Ethereum Institutional Summit 2026
- ETHGlobal Tokyo 2026
※本記事の情報は、記事執筆時における市場の動向をご紹介するもので、投資の推奨や勧誘を行うものではありません。また、情報の正確性・完全性について保証するものではありません。
ThreeTraderでは、狭いスプレッドと高い約定力で、幅広い銘柄の取引が可能です。
デモ口座では実際の資金を使用せず取引環境を体験できます。⇒ 詳細を見る




