米8月生産者物価指数(PPI)は前月比▲0.1%と予想を下回り、前年比では+2.6%に減速。国内需要の軟化を反映し、インフレ圧力の後退が鮮明となった。これを受け、FRBの早期利下げ観測が高まっている。
ビットコインは、米PPIの予想外のマイナスや労働市場の減速で米利下げ観測を背景に反発。テクニカル的にも短期反転への期待が僅かに示唆される。
本日発表の米8月CPIは、FRBの政策見通しを左右する重要指標として注目される。また、ECB政策金利が発表される予定で、両指標とも結果次第でボラティリティが拡大する可能性がある。
前日価格変動TOP3
- XTIUSD +1.47%
- JPN225 +0.77%
- AUDUSD +0.48%
NY市場マーケットハイライト
- 8月生産者物価指数(PPI)が予想外に低下しインフレ減速が鮮明に
- トランプ大統領、FRBクック理事の解任差し止めに控訴
- 米ダウ反落、CPI控え利益確定売り広がる
- ドル円横ばい、147円10銭台まで下落後持ち直す
- ユーロドル続落、持ち高調整と地政学リスクが下押し要因に
- ゴールドは反発、地政学リスクで安全資産買い
- 原油は続伸、中東・ロシア情勢の緊張で供給懸念強まる
- ビットコイン反発、米大幅利下げ期待が要因
ビットコイン/米ドル(BTC/USD)テクニカル分析
ビットコインの日足チャートを分析する。長期的には上昇トレンドが継続しているものの、現在は右下がりのチャネルライン内で下降しており、短期的な調整局面となっている。
3つの移動平均線(52EMA・100EMA・150EMA)の3本がほぼ平行に推移しており、方向性に明確な変化は見られない。また、RSIは50台前半で推移しており、モメンタム面では中立的な状況が続いている。
現在のローソク足は100EMAに支えられながら52EMAを上抜け、短期的な上昇を確認できる局面といえる。
上値の目標は11万5630ドル、下降チャネルを上抜けた場合は11万7190ドル付近がターゲットとなる。一方で、100EMAを下抜けた場合には10万9370ドル、次いで150EMA水準の10万7810ドル付近が下値支持として意識される。

今後は、下降チャネルの明確な上抜けが短期調整局面からの転換を示唆する重要な分岐点となる。
今日の経済指標とイベント(9月11日)
- 21:15(日本時間)、ユーロ圏・欧州中央銀行(ECB)政策金利
- 21:30(日本時間)、米・8月消費者物価指数(CPI)
- 21:30(日本時間)、米・失業保険申請件数
- 21:45(日本時間)、ユーロ圏・ECBラガルド総裁定例記者会見
- 翌3:00(日本時間)、米・8月財政収支
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