米8月CPI(消費者物価指数)は前年比2.9%と市場予想と一致したものの、月次上昇率は予想を上回り年初来の伸びを記録。一方、新規失業保険申請件数は26.3万件と高水準に達し、労働市場の軟化が鮮明となった。
ユーロドルはECBの据え置きとラガルド総裁の「ディスインフレ終了」発言を受け上昇。ポンドドルも米労働統計軟化によるドル安を背景に底堅く推移している。
本日発表の英国7月GDP月次統計は、英経済の回復持続性を測る重要な試金石となる。GDP結果はイングランド銀行(BOE)の金融政策に影響し、英ポンドの方向性を決定づける材料となることが予想される。
前日価格変動TOP3
- JPN225 +2.10%
- AUDUSD +0.74%
- XTIUSD -2.25%
NY市場マーケットハイライト
- 米CPIは前年比+2.9%・コア+3.1%で予想通り、利下げ観測を維持させる結果となった
- 新規失業保険申請は26.3万件と高水準、労働市場減速を示唆し利下げ期待を後押し
- 米8月財政赤字は3,450億ドル、関税収入増で前年同月比縮小
- ECB主要金利2.00%で据え置き、市場予想通りの結果
- 米株反発、ダウは一時4万6000ドル台に上昇し最高値を更新
- ドル円反落、米労働市場の減速の兆候を受けたドル売りが進行
- ユーロドル反発、ECB据え置きとラガルド総裁の「ディスインフレ終了」発言が支援
- ゴールドは反落、利確とインフレ指標後の慎重姿勢から高値圏での小幅調整
- 原油は約2%下落、供給過剰観測と米需要懸念が重荷に
- ビットコイン続伸、利下げ見通し受けリスク資産への資金流入加速
英ポンド/米ドル(GBP/USD)テクニカル分析
ポンドドルの日足チャートを分析する。現在、価格は長期チャネル(青)の上限付近で反落しており、中期チャネル(黄)の下限を推移しながら方向感を模索する展開となっている。
直近では200EMAでの反発が確認されており、下値を切り上げる動きが見られる。
3つの移動平均線(21EMA、52EMA、200EMA)は、いずれも緩やかな横ばいに推移しており、トレンドの明確な加速は見られない。また、RSI(14)は50台後半で、モメンタムの回復がみられるものの強い方向性は見られない。
上値方向では、1.3612ドルおよび1.3672ドル付近が上値の目処として意識される。一方、21EMAおよび52EMAを割り込んだ場合、1.3420ドルおよび1.3336ドル付近がサポートラインとして機能する可能性がある。

今後、200EMAを明確に割り込まずに推移する限り、価格は上昇基調を維持する可能性がある。ただし、21EMAと52EMAが収束している点を踏まえると、上値を追う動きには一定の限界も想定される。
今日の経済指標とイベント(9月12日)
- 13:30(日本時間)、日本・鉱工業生産
- 15:00(日本時間)、英・国内総生産(GDP)
- 15:00(日本時間)、英・鉱工業生産
- 15:00(日本時間)、独・消費者物価指数(CPI)
- 23:00(日本時間)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数
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