トランプ大統領は土壇場で関税延期、ドル円相場は大きく変動
市場分析
安藤光輝
トランプ大統領が発表した関税政策により、金融市場が大きく変動した。
カナダ・メキシコに対する関税発動を1か月延期したことで、株式、債券、為替市場が激しく反応。中国とも協議予定。米ドル/カナダドルは2003年以来の水準まで上昇し、ユーロドルは1.021ドルまで下落後、1.034ドルまで回復。ドル円は154.00円まで下落した後、154.75円まで戻した。
市場ではリスク回避の動きが強まったが、延期報道で一転。金は2日連続で最高値を更新し、原油は一時急騰後73ドルまで下落した。ドル円は一目均衡表でもみ合い圏にあり、トランプ政権の関税政策による円高圧力が警戒される。
前日価格変動TOP3
- USDCAD -2.14%
- EURUSD +1.07%
- XAUUSD +0.50%
NY市場マーケットハイライト
- 関税発動を発表も、カナダ・メキシコに対して土壇場で1か月延期
- 株式相場、債券相場、為替市場はトランプ関税で右往左往
- 米ドルカナダドルは一時2003年ぶりの水準まで上昇
- 米株価指数も1ヶ月延期の報道で、急速に窓を埋める動き
- ユーロドルも1.021ドルまで下落も、窓を埋めて1.034ドルまで上昇
- ゴールドは2日連続最高値更新、不安定な市場でリスク回避の動き
- ドル円は一時154.00円まで下落、その後154.75円まで回復
- リスク回避の動きが強まるも延期報道で流れが一転
- トランプ関税リスクを今後、相場は強く意識する可能性
- 原油は一時急騰も、延期報道で73ドルまで下落
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。ドル円は一目均衡表の転換線と雲の間で推移しており、テクニカル的に見れば、もみ合い相場となっている。関税発表と延期報道によって、ドル円相場は大きく揺れた。関税発動となれば、リスク回避の円高に傾きやすいことも確認できた。今後、関税が発動したときの参考となる動きと考えられる。

トランプ政権の関税政策が非常に流動的であり、円高圧力が高まる可能性がある。雲を下抜けすると、さらに円高圧力が掛かる可能性がある。
今日の経済指標とイベント(2月4日)
- 深夜0時(日本時間)、米JOLTS求職
- 翌1:00(日本時間)、米FOMCボスティック委員発言
- 翌4:00(日本時間)、米FOMCメアリー・デイリー委員発言




